2016年4月の保育所への入所者を決める選考(1次選考)で、希望する施設から漏れた子供の数は1都3県の特別区と政令指定都市で15年4月に比べ7%増の2万2000人弱に上った(日本経済新聞調べ)。1次選考に漏れても、自治体が定員に空きがある認可保育所や認可外保育所を紹介し、再選考に進むケースも多い。このため、1次選考で入所が決まらなかった子供がそのまま待機児童になるわけではないが、保育の需給ギャップが依然として大きい実態が浮き彫りになった。子育て世代の流入や就労希望女性の増加を背景に対応が追い付かない状態だ。