クラダシ、茨城大・法政大との共同研究の最終報告会を実施。成果を受け、新たに2025年度のゼミ・研究支援先を募集

 ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営する株式会社クラダシ(東京・品川区、河村 晃平 代表取締役社長CEO)は、ソーシャルグッドな世界の実現を目指し、クラダシ基金を活用した共同研究を茨城大学・石島恵美子研究室と法政大学・土肥将敦研究室の2つの研究室と2024年9月より実施し、本年2月にクラダシ本社にて最終報告会を行った。
 この取り組み実績より、このたび、2025年度の共同研究および支援を希望するゼミや研究室の募集を新たに開始した。
申込フォーム:https://forms.gle/qdNBGGkqi79cvgi97

 クラダシは、ミッションを「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」、ビジョンを「日本で最もフードロスを削減する会社」と掲げ、持続的に社会課題の解決に取り組むビジネスを展開している。「ソーシャルグッドな世界の実現」に資する取り組みとして、今後の社会を創る次世代に向けた教育は重要だと位置づけており、自ら社会貢献活動を行うために創設したクラダシ基金を活用して、SDGs特別講座をはじめとしたさまざまな取り組みを行ってきた。
 このような背景から、教育分野への支援や取り組みを強化することを目的に、大学および大学院のゼミや研究室への研究支援を開始した。
 茨城大学・石島恵美子研究室と法政大学・土肥将敦研究室の2つの研究室と2024年9月より共同研究を実施し、2025年2月にクラダシ本社にて最終報告会を実施した。


■共同研究最終報告会
 最終報告会では、各大学の学生が20分間の研究発表を行った。当日は行政や省庁関係者にも参加し、質疑応答では活発な意見交換がなされ、取り組みへの理解が深まる有意義な時間となった。また、法政大学では単位認定を視野に入れた授業としてクラダシチャレンジとの連携を検討するなど、この共同研究を通して、今後の教育分野への支援強化と取り組み推進の基盤を構築するとともに、学生との交流を通じて未来のソーシャルアントレプレナー育成にも大きく貢献した。

【茨城大学 教育学部 石島恵美子研究室 コメント】
 共同研究を通じて、学生たちは楽しみながら主体的に学び、社会との接点を持つ貴重な経験を重ねることができました。特に、月に一度のクラダシ様との継続的な連携を通じて、企業様と協働する機会を得たことは、学生にとって実社会の知見に触れるかけがえのない学びの機会となりました。社会に求められているという実感が、彼らの自信と責任感を育む契機となったと実感しておりますところです。こうした成長の機会を賜りましたことに、心より感謝申し上げます。
研究テーマ:「干し芋残渣のアップサイクル及び食品ロス学習プログラムの開発」
研究実施内容:干し芋生産農家を取り巻く産官学協働プロジェクトを通じて、地域コミュニティを強化し、持続可能な地域づくりに貢献することを目指す。
取り組み成果:
・開発した干し芋残渣のアップサイクル商品を各種イベントで紹介し、干し芋残渣の認知度向上
・「アップサイクルフォーラム2024」イベントを主催し、小・中・高校生を対象としたレシピ&キャラクターコンクールを実施し、地域課題を考える機会を提供
・『第5回 学生地域づくり・交流大賞』最終審査会で最優秀賞(大賞)を受賞
・干し芋のアップサイクル商品を活用した食品ロス学習プログラムを開発し、教育現場でのSDGs講演会を実施(計8回)
・教材の開発・出版(食品ロス★地域課題解決学習ハンドブック)
・干し芋残渣に関する内容で、卒業論文を5本執筆

【法政大学 現代福祉学部 土肥将敦研究室 コメント】
 共同研究は初めてのチャレンジでしたが、調査に際して、関連省庁へのインタビュー等、クラダシさんの多様なネットワークを活用できたことや、学年横断的なプロジェクトチームを形成して最終報告会に臨めたことは、研究室にとっても大きな成果と考えています。
研究テーマ:「食品業界におけるソーシャルイノベーションプロセスの国際比較」
研究内容:日本の食品業界における商習慣である「3分の1ルール」(※3)について、国内事例のみならず海外の事例と併せて比較研究することを通じて、日本の消費者の現状を整理することを目指す。
取り組み成果:
・国内事例(3分の1ルール(※3)/フードシェアリング/プラントベースフード)と欧米先行事例を、統一的な分析フレームワークで比較・整理する枠組みを構築
・台湾・ドイツにおいて、現地の有識者へのインタビューを含むフィールドワークを実施し、各国の制度的背景やステークホルダーの実践の違いを定性データとして把握
・2025年4月より省庁による競争的研究資金を活かした4年間の研究継続が確定し、プロジェクトとして制度的な基盤を整備

※3 3分の1ルール:賞味期間の3分の1以内で小売店舗に納品する慣例


■2025年 共同研究・募集について
 2024年に実施した共同研究による成果を受け、2025年も共同研究プログラムを継続することが決定した。それに伴い、共同研究先として支援を希望するゼミや研究室を募集する。共同研究として選ばれたゼミ・研究室には、研究費用の支援に加えて、クラダシが有するネットワークやリソースへのアクセスが提供される。
【募集概要】
・募集期間:5月18日(日) 23:59まで
・募集フォーム:https://forms.gle/qdNBGGkqi79cvgi97
【研究支援内容】
・研究費の助成(寄付):1,500,000円(3団体総額)
 ※共同研究先は最大3団体を予定
 ※1団体あたり上限は設定しておりません。
・クラダシのノウハウ、ネットワーク、データ提供など
・対象期間:採択決定から2026年3月末まで
【条件】
・研究テーマがクラダシのマテリアリティの1つまたは複数に即していること
・研究テーマ例:
 ソーシャルグッドな世界の実現:NPOの資金調達、ソーシャルインパクト計測と開示
 フードロス削減と環境への貢献:フードロス削減、廃棄物リサイクル
 おいしい食へのアクセスの向上:子ども食堂、スマート農業  など
※上記はあくまで例であり、上記のテーマに限りません。
・ゼミ・研究室名での応募であり、研究実施の最終責任者が指導教官であること
・寄付金に対して、領収書を発行すること
・応募時に資金用途の記載が可能であること、また、何にいくら使用したかの報告を実施すること
・10月に中間報告会、翌2月に最終報告会を実施すること(クラダシオフィス)
・11月に中間報告書、翌3月に最終報告書を提出すること

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