ゼブラ、紙にも仮想空間にも「書く(カク)」新技術「kaku lab.(カクラボ)」を発表パートナー企業を募集開始

 筆記具メーカーのゼブラ(東京・新宿区、代表取締役社長 石川太郎)は、XR(クロスリアリティ) と生成AI を活用し、手書きの可能性を拡張する新技術「kaku lab.(カクラボ)」を2月20日に本社で発表した。
「kaku lab.」は、センサーを搭載した筆記具「T-Pen」と、仮想空間での筆記を可視化するMR(複合現実)ヘッドセット向けの開発フレームワーク「kaku XR」を含む技術群で構成されている。現時点では「T-Pen」などの一般向け販売予定はなく、開発パートナーを募っている状況だ。
 ゼブラは、アナログの書き味を活かしつつ、デジタル技術を取り入れた新しい筆記体験の研究を2016年から進めており、手書きの本質的な価値を探求しながら、その可能性を広げる道を模索してきた。
「kaku lab.」は3つの技術で構成されている。
T-Pen(センサー搭載ボールペン/シャープペンシル)

  • 紙にも仮想空間にも書くことが可能で、筆記の速度、角度、筆圧、時間などのデータを取得できる。
  • Bluetoothを介して様々なデバイスと接続し、筆記プロセスの可視化を実現。
  • 「T-Pen」の”T”は Transform(変革)を意味し、外見や機能を根本的に変える技術を象徴している。
    kaku XR(仮想空間での筆記を可視化するソフトウェア)
  • 「T-Pen」と連携し、仮想空間内での筆記を可能にする。
  • ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、PC、タブレットなど、さまざまなデバイスで利用可能。
    kaku AI(生成AIとの連携による創造的表現)
  • 3次元の筆致データを基に、複数の生成AIと連携し、創造的な表現や体験を提供する。例えば、手書きの文字やイラストを生成AIで清書、立体化、動画化することが可能。

今後の展開
 ゼブラは、「kaku lab.」の技術を活用し、さまざまな業務用途での共同開発を推進する方針を発表。パートナー企業との連携を通じ、社会実装を模索していくとしている。教育業界に、未来の文具が登場する兆しだ。パートナー企業についての問い合わせは、ゼブラ社へ。

パートナー企業の問い合わせ先
ゼブラ株式会社
0120-555335
https://www.zebra.co.jp/

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