長野県塩尻市とエプソンが包括連携協定を締結

 長野県塩尻市(百瀬敬 市長)とセイコーエプソン株式会社(長野・諏訪市、小川 恭範 代表取締役社長)は、塩尻市の「第六次塩尻市総合計画(しおじり未来投資戦略)」が掲げる都市像「多彩な暮らし、叶えるまち。-田園都市しおじり-」の実現に向けて、包括連携協定を締結した事を発表した。
 塩尻市は、令和6年度を始期とする「第六次塩尻市総合計画(しおじり未来投資戦略)」を策定し、市内外でつながりを強化しながら共創を促進し、市民の生活の質や幸福感の向上を目指している。人口減少に伴う地域課題が全国的に深刻化する中、塩尻市はいち早く行政や地域の情報化を推進し、住民サービスの向上に努めるだけではなく、塩尻市デジタル・トランスフォーメーション戦略に基づき、「行政DX」と「地域DX」の両輪で積極的に取り組んできた。特に最近では、自動運転技術の導入を積極的に行うとともに、自営型テレワーク推進事業「KADO」を通じた自動運転に必要な高精度3次元地図の作成、GIGAスクールにおけるICT支援員の配置など、先進的な取り組みを展開しており、こうした取り組みは他の自治体からも注目を集めている。


【連携協定の目的】
将来世代と歩む未来を見据えて、「多彩な暮らし、叶えるまち。」を実現し、市民の幸福度の向上に資すること

【具体的な取組み】
① 一人ひとりの学びに寄り添う教育の実現
教育の在り方が多様化する中、ICT機器やクラウドサービスの利用を通じ、都市部や中山間地域など、どこで暮らしていても子ども一人ひとりに合った質の高い教育を提供する。国内のみならず世界を意識し、エプソン社員とのグローバルな交流などの体験を通して人材育成に貢献する。また、先生の業務負荷を軽減し、子どもと向き合う時間を増やすことで、先生の働き甲斐が向上することを目指す。
② 観光・交流人口とのつながり強化によるまちの賑わいの創出​
木曽漆器やワイン、奈良井宿など塩尻ならではの観光資源にエプソンの技術を組み合わせることで、塩尻の魅力を再発見・発信し、その認知度を高めることで多くの人々が市内に集まる機会を創出する。塩尻での新しい体験を通じて、交流人口が市とつながり続けることでまちに賑わいをもたらし、何度も訪れたくなるまちづくりを目指す。
③ 地域のゼロカーボンや資源循環に向けた取組み
ゼロカーボンや資源循環に向けた社会課題を地域全体で解決していくため、地域事業者とともに持続可能なエコシステムの構築を目指す。地域事業者の強みとエプソンの持つドライファイバーテクノロジー、省エネなどの技術やノウハウを活かして、地域全体のエネルギー使用量・廃棄物量の削減に取り組む。
④ 行政業務の効率化・市民サービスの質向上に向けた取組み
ICT技術を活用し、住民の利便性を高め、行政手続きをよりスムーズに行える環境整備を目指す。塩尻市庁内の業務効率化を進めることで、人的リソースを市民サービスの向上に充て、デジタルとアナログの良さを融合させた最適なサービス提供を目指す。「デジタルデバイド」を解消し、すべての市民が、公平に恩恵を受けられる環境づくりに貢献する。
⑤ 住み続けたいと思える魅力あるまちづくりに向けた取組み​
地域とともに歩む存在として、市民の皆さまにエプソンの技術を広く知っていただき、地域への誇りや愛着を育むことに貢献する。さらなる活用が期待できる地域資源やエプソンの多彩な技術・商品群の可能性を引き出し、それらを活用したい方々と協力して、地域活性化に向けた新たなサービスや交流の場を創出する。地域の魅力を高め、市民が「ここに住み続けたい」と思えるまちづくりを目指す。

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