【PR】クラウドでニーズを捉えた俊敏なサービス開発(AWS)

情報ⅠやプログラミングのICT教材を開発・販売している、ライフイズテック株式会社(東京都港区)と株式会社スプリックス(東京都渋谷区)は、Amazon Web Serviced(AWS)を活用しているという共通点を持つ。ライフイズテックCTOの奥苑佑治氏とスプリックスプログラミング事業部・IT戦略部部長の飯坂正樹氏に、それぞれのサービスの特徴を紹介してもらいながら、ニーズを捉えたサービス開発をどのように行っているか語ってもらった。

2社が学習塾に提供している情報系ICT教材

ライフイズテック CTO 奥苑佑治氏

――まずは簡単に、それぞれの企業の紹介をお願いいたします。

奥苑 2010年に創業したライフイズテックは当初からプログラミング情報教育に携わるなか、2020年にプログラミングが必修化されてからは、学校教育にも取り組んでいます。

飯坂 1997年創業のスプリックスは森塾をメイン事業としつつ、現在は「フォレスタ」をはじめ様々な教材開発をおこなっています。また昨今のニーズを踏まえ、ICT教材も多く提供しています。

――学習塾向けに展開しておられるサービスについて教えて下さい。

奥苑 高校生が情報Ⅰを自立的に学習できるよう「情報AIドリル」という教材を販売しています。
 情報Ⅰは今年が導入初年度のため現役大学生も習ったことがなく、教え手が足りていません。そうしたなか、自立的に学べる情報AIドリルは大変好評をいただいていて、すでに3900教室で採用いただいています。

飯坂 スプリックスでは小学生から高校生までを対象としたプログラミング教室「QUREO」をサイバーエージェントグループのCATechKidsと共同運営していて、そちらは学習塾にも提供しています。
 また、生徒保護者の情報や授業の進捗状況など、塾向けの管理システム「フォレスタデータベース」も販売しています。

変化するニーズを捉えたサービス開発

スプリックス プログラミング事業部・IT戦略部 部長 飯坂正樹氏

――刻々と変化するニーズをどのように汲み取り、開発に活かしているのでしょうか。

奥苑 情報AIドリルを開発するにあたっては仮説を立てて試作し、改善点があればすぐ修正するというPDCAを回して品質を高めていきました。
 また大学入試センターからは共通テスト試作問題が出されていたため、AIを使って分析と作問を実施。その結果、しっかりと入試本番で高得点が取れる仕上がりになったと感じていて、学習塾の最適な学びにつながると自負しています。

飯坂 新しい学びの流行りなどはあまり意識せず、具現化したニーズに真正面からクイックに応えることを心がけています。実際、QUREOは森塾の保護者・生徒からのご要望を受けてスタートしました。

いかに教えないようにするかの線引きに苦心

――教材開発で苦労された点などをお聞かせください。

飯坂 先生というのは、本来教えることが仕事です。しかし、QUREOに関しては先生が教えすぎるとうまくいかなくなるので、生徒が自立的に学べることをかなり意識しました。

 しかしながら、先生方は教えられなくなると「自分の価値が失われた」と捉えてしまう可能性もあるので、先生方の関わり方をどう設計するか、は苦労した点です。

奥苑 ホントそうですよね。教え手がいないからこそ「自立できる教材」を突き詰める必要があるなか、先生とAIの役割分担をどうするのか。今はそれを見極める分岐点に差しかかっていると感じます。

学びにはリアルな場と人間の介在が不可欠

――先生方を納得させるために、どのようなことを意識されましたか。

飯坂 プログラミングは学習成果が見えないから不安という先生の気持ちはよくわかりますので、子供たちの学習成果を可視化できるように、「プログラミング能力検定」という検定も開発・運用しています。そうしたことで保護者にも先生にも「子供たちのためになるなら」と納得してもらいやすくなりました。
 また、QUREOの教室ではタブレットで黙々と勉強をするのですが、先生と仲間がいるからこそ頑張れる部分が大きいです。つまり「場が必要」ということです。
 私たち自身、学びには場や人の存在が不可欠だと確信していて、それはAIが発展してもなくならないと思っています。

奥苑 そうですよね。気づきを与えたり、探究心をくすぐったりするのは人間の役目であり、AIだけで学ぶのはまだまだ難しい。学びには人間の介在が必要です。

今後も学習塾のニーズに応えるサービス開発を実施

――プログラミング教材の開発においては両社ともAWSを使われていますが、なぜですか。

奥苑 サポート体制が充実しているのが大きいですね。例えば使いづらい箇所をお伝えすると「わかりました。本社に上げます」と言ってもらえ、いつの間にか改善されていたりします。相談しやすいうえに、ユーザーの使い方を想像する力が高いなと感じます。
 また自社でサーバを構築した場合、災害などで破損すればデータは消滅しますが、耐久率が高いAWSはその可能性が極めて0に近く、安心してデータを預けられるのもいいですね。

飯坂 自治体でも学習塾でもAWSを使っていると言えば「あぁ」と言ってもらえるほど認知度や信頼度が高く、話が早いんです。
 また奥苑さんも言われたように親身になって対応してもらえるほか、コストはできるだけ抑える提案をしていただけるなど、その誠実な姿勢には大変共感しています。

――今後の展望をお聞かせください。

飯坂 海外でもプログラミング教育は盛り上がってきていますので、AWSの力を借りながら海外でもどんどん広めていきたいです。
 またいろいろな学習塾にフィットするよう、塾管理システムの機能をさらに改善し、各教室で細かくカスタマイズできるようにもしたいです。

奥苑 学習塾は日本に欠かせない存在ですが、受験のためだけの勉強ではなく、社会で役立つ学びを提供したいと思います。AIを駆使しながら深い学びをどう作っていくか。そこを突き詰めていきたいです。

  • 株式会社スプリックス
  • TEL:03-5927-1681
  • eMail:info@sprix.jp
  • WEB:https://sprix.inc

 

月刊私塾界2024年11月号掲載

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