Gakken 桐原書店をグループ会社化へ

 株式会社 学研ホールディングス(東京・品川、宮原 博昭 代表取締役社長)のグループ会社、株式会社 Gakken(東京・品川、五郎丸 徹 代表取締役社長)は、株式会社桐原書店(東京・北、門間正哉 代表取締役社長)の発行済み株式の過半数を取得しグループ会社化することを決議し、株式譲渡契約を締結した事を発表した。株式譲渡実行日は2024年9月12日(木)を予定している。

 桐原書店は、昭和42年12月1日に設立し、「学習に喜びと感動を − Take joy in what you learn」のスローガンのもと、高等学校向け英語・国語検定教科書・学習参考書などの企画・出版の他、デジタル教材、小論文事業などを展開する教育出版社。同社は長年にわたり、検定教科書をはじめとした高品質の教育コンテンツの開発・提供を通じて、先生方や学習者と厚い信頼関係を築いてきた。近年は、アプリを始めとするデジタル教材の開発・提供にも注力しており、また語学市場の変化に対応した新事業にも取り組んでいる。 

 大学入学者選抜改革により、学校推薦型選抜、総合型選抜による入学者が半数を超え、多面的・総合的な評価の観点から、語学検定や小論文・プレゼンテーションといった、従来の教科学習以外の学習ニーズが高まっている。また、「自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を育成すること」(高等学校学習指導要領)を目的とした探究学習が2022年度から本格実施され、高校現場では試行錯誤しながら取り組みが進められている。Gakkenはこれまでも、小論文や基礎力模試といった高校現場向けソリューション提供や、高校生向け学習参考書・デジタル教材等の開発を行ってきた。多様化するニーズを満たす価値提供を目指すべく、高校領域において豊富なコンテンツ開発ノウハウと広範なネットワークを有する桐原書店を子会社化した。

 グループイン後も、桐原書店は従前の検定教科書や教材の発行を継続する。加えて今後は、Gakken・桐原書店両社の高校現場とのネットワークを融合させ、提供サービスの拡充を図る。また、推薦・総合型選抜対策や探究学習、語学といった新たなニーズに対応すべく、新事業の開発に協働して取り組んでいく。特に学研グループ中期経営計画「Gakken2025」でも重点領域と位置付けている語学事業においては、両社の出版ノウハウ・ネットワークを活用しながら、紙だけでなくデジタル領域でも新たな価値創出を目指す。

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