総合学園ヒューマンアカデミー チャイルドケアカレッジ「新しい形態の保育士養成施設連絡協議会」を発足

 ヒューマンアカデミー株式会社(東京・新宿区、今堀 健治 代表取締役)の全日制専門校 総合学園ヒューマンアカデミーチャイルドケアカレッジ)は、NPO法人や株式会社が運営する保育士養成施設と共同で、深刻化する保育士不足問題の解決を目的に、『新しい形態の保育士養成施設連絡協議会』を、2024年8月に発足する。
新・保育士養成施設は、全国に660以上ある厚生労働大臣指定保育士養成施設の中で、学校法人などが運営する学校教育法の学校ではなく、NPO法人や株式会社が運営する、保育士資格取得に特化した保育士養成施設で構成される協議会。 

 保育現場が人材不足問題を抱えるなか、昨今、短期大学や専門学校の保育科が相次いで閉校・閉科している。一方で保育士資格を取得したいと考える既卒者(社会人・子育て経験のある方)は相当数おり、こうした方たちに新・保育士養成施設の存在を知ってもらうことで、資格取得に踏み切る後押しとなり、学びの機会を提供できる存在となるよう効果的に認知拡大また施設類型の地位向上を目指す活動を行うために、協議会の発足に至った。

 新・保育士養成施設は、学生の年齢層が幅広く、学びやすい時間割やカリキュラムを設定している。幅広い年齢層の保育士有資格者を輩出することが、社会課題である保育士不足問題解消への貢献になると考え、同学園のカリキュラムは、保育士に必要なスキルに絞り、最短週1回からの通学で1,380時間の授業時間数を設定した。そこで、時間的な制限や金銭的負担を感じずに10代から70代の幅広い年齢層の方が受講されており、在学平均年齢は30歳。
 この活動を通して、仕事や育児で勉強時間を確保できないが保育士資格を取得したいと考える方に、新・保育士養成施設の存在を認知させ、保育士不足の解消に貢献していく。

【新・保育士養成施設 今後の活動予定】
・国へ要望書を提出
①保育士養成施設である、大学・短期大学・専門学校・施設間の単位互換認定
 中途退学する学生の既修得単位を無駄にすることなく、他校に転・編入学できる環境を構築し、一人でも多く保育士資格を取得できるよう環境を整える。
②幼保特例制度の恒久化
 保育士資格を有し、保育現場にて3年以上、かつ4,320時間以上の勤務経験がある方は、更に8単位の
履修をもって幼稚園教諭免許が取得できる本制度の実施終了が、現行で2030年3月末を予定されている。保育士と幼稚園教諭免許を併有していることを採用・勤務者の要件とする「幼保連携型認定こども園」への意向を促進したい国の動向に沿う人材養成の観点から、本制度の恒久化を図る。
③外国籍の保育士有資格者に就労ビザの発行
「家族滞在ビザ」や「永住権」を有していない外国籍の学生が入学し、保育士資格を取得するケースがある。看護師や介護士には認められている就労ビザが、現状、保育士には発行されていない。保育現場で様々なルーツをもつ(外国籍の)子どもが通園している現状を踏まえ、外国籍の保育士が正式に就労出来る環境を整えることで人材不足の改善と、外国籍の子どもを預かる保育現場の現状の問題(言語、
文化、食、保護者とのコミュニケーション等)を解決する。
・東日本旅客鉄道株式会社へ要望書を提出
①JR通学定期券購入
学校教育法の学校に通う学生を対象に通学定期券を発行する現行制度に加え、「新・保育士養成協議会」加盟の8校に通う学生を対象にすることを希望。
文部科学省認可を受ける学校教育法の学校ではないが、厚生労働大臣指定保育士養成施設である。
居住が遠方の方であっても、通学定期券が購入できることで、修学に踏み切れるケースがある。

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