AI教材活用促進による青森市の教育変革に有志中学5校が挑む「青森市『個別最適な学び』研究会」発足

 株式会社すららネット(東京・千代田区、湯野川孝彦 代表取締役)は、青森市内の有志の中学校5校と共に、「青森市『個別最適な学び』研究会」を発足した。研究会の発足を記念し、加盟校の教員を対象にした第一回勉強会を2024年7月30日(火)、青森市立筒井中学校(青森市桜川八丁目15番1号)にて実施した。

 文部科学省では小中学校における1人1台の端末整備について、2021年3月段階では98.5%の普及率を発表している。GIGAスクール端末の利用が進む一方で、自治体間の「用途格差」が広がっているとの調査結果もある。
 青森市では、現状小中学校全体で共通したAI教材の導入はされておらず、学校ごとでの導入となっている。そこで、青森市内の生徒一人ひとりに合った学習環境を提供するため、AIドリル「すららドリル」を提供するすららネットと青森市内の有志の中学校がタッグを組み、「青森市『個別最適な学び』研究会」を発足した。研究会加盟校で、「すららドリル」を導入し、効果的な活用事例共有、研究を共にしていくことで、児童生徒に個別最適な学びを提供し、児童生徒の基礎学力向上を目指していく。

 勉強会は会場とオンラインのハイブリッドで行われ、約30名の加盟校の教員が参加した。各学校から1学期の活用について発表が行われ、学習ログをもとにした生徒の目標達成率から課題を分析したり、生徒や先生にAIドリルに関するアンケート調査を行ったりするなど、さらなる活用に向けた取り組みが共有された。「先生たちがAIドリルの価値を感じることで活用が進むと思う」「生徒が自分で目標設定して取り組む機能の活用が多い」「AIドリルで目指したいのは、生徒が自分の苦手な部分がわかるようになり、さらに自分で取り組めるようになること。高校入試のための勉強ではない」など活発に意見が交わされた。
 すららネットの担当者からは、加盟校の1学期の生徒の学習状況の概要を示し、学習ログから読み取れること、そこからの声がけなど、2学期に備えた活用法が紹介された。また、「夏休み中の生徒の学習状況を確認する際、進捗の確認のほかに学習時間に注目してみてください。あまりにも夜遅い時間に学習しているようであれば、2学期に不登校など何らかの影響がある可能性があるので、生徒に声がけをしてみましょう」と、具体的に解説をした。

【青森市「個別最適な学び」研究会 概要】
■組織
「青森市『個別最適な学び』研究会」は、AIドリル「すららドリル」を採用する青森市内の任意の学校(以下「加盟校」)をもって組織する。
■役員
会長 :山田大介(青森市立筒井中学校校長)
■加盟校
青森市立筒井中学校、青森市立北中学校、青森市立横内中学校、青森市私立東中学校、青森市立新城中学校
■目的
AIドリル「すららドリル」の効果的な活用方法を研究することで、児童生徒に個別最適な学びを提供し本市児童生徒の学力向上を図ることを目的とする。
■事業
(1)「すららドリル」の活用を通して個別最適な学びの在り方を研究する。
(2)「すららドリル」の効果的な活用について情報共有する。

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