エイコサペンタエン酸が心筋細胞の機能を正常化させる仕組みを発見

 近畿⼤学農学部(奈良県奈良市)⾷品栄養学科准教授 森島真幸、近畿⼤学⼤学院農学研究科(奈良県奈良市)博⼠後期課程1年 堀井鴻佑、⼤分⼤学(⼤分県⼤分市)名誉教授 ⼩野克重(⼤分下郡病院 副院⻑)、徳島⼤学先端研究推進センター(徳島県徳島市)教授 堀川⼀樹らの研究グループは、⿂油に豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)が、⼼筋細胞の機能を正常化させることを発⾒した。また、EPAには、⾼脂肪⾷などに含まれる飽和脂肪酸によって⼼筋細胞に⽣じた酸化ストレスを除去する作⽤があることも明らかにした。この研究成果により、⾷事によって不整脈を予防する⼿法の確⽴に繋がると期待される。本件に関する論⽂が、令和6年(2024年)7⽉10⽇(⽔)に、欧⽶の基礎医学研究の学術雑誌である“International Journal of Molecular Sciences(インターナショナル ジャーナル オブ モレキュラー サイエンス)”に掲載された。

ポイント
● ⿂油に含まれる多価不飽和脂肪酸であるEPAが、⼼筋細胞の拍動を正常化させることを発⾒
● EPAは、⼼筋細胞内の酸化ストレスを除去するとともに、⼼筋の電気活動を担う因⼦の発現を正常化させることを明らかに
● 本研究成果は、⾼脂肪⾷の過剰摂取などにより誘発される不整脈を、⾷事により予防する⽅法の開発に繋がると期待

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