国立大学法人千葉大学は、持続可能性に関する優れた取り組みを評価する「国際グリーンガウン賞」において、日本で唯一、ファイナリストに選出された。長年にわたる学生主体の環境マネジメントシステム活動と、京葉銀行などの企業との連携活動が評価された。
International Green Gown Awards(国際グリーンガウン賞)は、世界の大学が行っている持続可能性に関する優れた取り組みを評価する制度で2004年に発足した。主催はイギリスの環境大学協会(EAUC)。
アリアンツ・グローバル・インベスターズと共同で、UNEP(国連環境計画)の支援を受けており、世界中のあらゆる大学を対象としている。
公式サイト http://www.greengownawards.org/
EAUC:英国とアイルランドの継続教育と高等教育における環境と持続可能性の推進のため、英国とアイルランド全土の大学やカレッジを支援する団体ネットワーク。https://www.eauc.org.uk
国際グリーンガウン賞には、以下の8つのカテゴリーがあります。
・2030 Climate Action
・Benefitting Society
・Creating Impact
・Diversity, Equity & Inclusion in Sustainability
・Nature Positive
・Next Generation Learning & Skills
・Student Engagement
・Sustainability Institution of the Year
千葉大学は「Student Engagement」部門に応募している。
▼ファイナリスト一覧
https://www.greengownawards.org/our-2024-international-finalists
千葉大学の応募内容
~250人の学生によるSDGs活動と、企業との連携プロジェクト~
千葉大学は2005年1月にISO14001を取得して以来、20年にわたり、「環境ISO学生委員会」が主体となって、環境マネジメントシステムを運営している。
現在も、250名もの学生が所属し、学内・地域において20以上の班に分かれて様々な活動を行っている。
近年、地元企業や自治体との連携したプロジェクトを展開し、環境分野や、人権・ダイバーシティといった分野の活動も行い、成果を出している。その中でも2017年にスタートした、京葉銀行と連携したプロジェクト(https://www.keiyobank.co.jp/sustainability/environment/chiba-u_project/)は、7年間で400人以上の学生が参加し、80以上の企画を実践してきた、学生が企画・運営する学生主導のプロジェクト。学生主体で、社会と協働した取り組みが今回評価された。