タンスのゲン、九州大学と共同研究を開始

 家具・インテリアのEC事業を展開するタンスのゲン株式会社(福岡・大川市、橋爪 裕和 代表取締役)は九州大学の産学官連携プログラムの一つとして、九州大学 未来デザイン学センター(福岡市、田村 良一 センター長)との共同研究を開始した。

 これまでリビングなどにおけるリラックス空間では一人~複数人でテレビを視聴することを前提としたソファなどのアイテム設計が主流だった。しかし、現代においてはテレビの視聴は必ずしも主流ではなく、スマートフォンやタブレット等各々デバイスを操作している時間など、居住空間での過ごし方、寛ぎ方は多様化している。そこで、タンスのゲンは九州大学大学院芸術工学研究院・九州大学 未来デザイン学センター(兼務)の西村英伍助教とタッグを組み、動画解析技術を活用し人々のリラックス時の行動観察をすることで、より現代の生活環境に適合した新たな居住アイテムの開発を推進する。

 この研究はスマートフォン操作時にビーズクッションで寛ぐ際の行動を観察し、姿勢の変化や特徴的な動きを定量化・分析することで、今日の生活環境・生活習慣に適合した新たな居住アイテムの開発を推進するものとなる。

 実験では実験の目的と内容についてあらかじめ同意を得た2人1組の実験参加者10組が協力し、幅4m、奥行き3mの実験空間内にビーズクッションを2個設置し、その空間内で1組ずつ1時間ビーズクッションとスマートフォンを使用して過ごすように指示し、その行動を観察した。
 身体のキーポイント検出技術やその時系列データを解析することで観察対象者の姿勢の変化や特徴的な動きを定量的かつ効率的に発見することが可能となる。これは実験の一例だが、研究の結果からスマートフォンのある生活スタイルに対応した、従来のソファなどのアイテムに替わる現代的な居住アイテムの開発を今後も進めていく。

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