クロス・マーケティンググループ、実践女子大学、DeNAと産学連携で人材育成

 株式会社クロス・マーケティンググループ(東京・新宿区、五十嵐 幹 代表取締役社長兼CEO)は、昨年に引き続き、実践女子大学(東京・日野市、難波 雅紀 学長)生活科学部現代生活学科と、PBL(課題解決型授業)の取り組みを行った。今年度は、株式会社ディー・エヌ・エー(東京・渋谷区、岡村 信悟 代表取締役社長兼CEO)の協力のもと、同社が運営するライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」の利用促進をテーマに設定し、より実践的な学びを提供した。

 クロス・マーケティンググループのグループ各社は、顧客のマーケティング課題の解決支援を事業としている。
 現代生活学科では、「生活者」の視点から将来の成長産業である「環境」「メディア」「自立」を軸に、これからの社会で活躍できる人材の育成を目指し、実践的な総合型学習授業を行っている。「環境」は、他社との共生を考えるライフスタイルのことを指し、社会と企業が抱える環境課題を的確に認識することを、また「メディア」では、メディアを使いこなす技術力と表現力・発想力を身につけることを一つの目標としている。更に「自立」では、地域と個人が自立する社会の実現をめざし企画力・構想力を養うための学びを進めている。
 クロス・マーケティンググループの事業と、同学科で実施されている授業「ビジネスプランニング」の親和性が高いことから、昨年より、取り組みを開始した。

具体的な内容
 この取り組みは、2023年度後期の現代生活学科の必修科目「ビジネスプランニング」として学生約70名を対象に行った。Pocochaを運営するDeNA協力のもと、「女子大生のPocochaの利用を増やすための施策の提案」をテーマに実施した。学生は経営学の基礎などを学んだ後、グループワーク等を経て、テーマに沿ったプレゼンテーションを2024年1月に行った。プレゼン後には、クロス・マーケティンググループ及びDeNAの社員から学生へフィードバックを行った。
 ライブ配信を含むオンラインサービスが日々増えていくなかで、コミュニケーション方法や可処分時間の使い方は今後ますます複雑化するとも考えられる。学生の身近な存在とも考えられるライブ配信サービスをテーマにしたことで、企業のマーケティング活動という視点だけでなく、生活者という視点からの具体的なアプローチが提案されるなど、実践的な学びの提供に繋がった。

 クロス・マーケティンググループは、PBLを通じて型にとらわれない柔軟な視座を持つ人材育成の支援が、持続可能な社会の実現に寄与することと考える。これからも企業理念「未来をつくろう。」のもと、クロス・マーケティンググループと親和性の高い産学連携などを通じ、グループ全体で「持続可能な社会の実現」に向けた取り組みを推進していく。

ことば解説:PBL(Project(Problem) Based Learning)は、文部科学省が推進するアクティブラーニングの一つで、正解のない課題を通して問題解決へのアプローチ方法を身につけることなどがその目的。

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