プラスチック燃料を用いた人工衛星用推進系(エンジン)の開発に取り組む北海道発宇宙関連スタートアップ Letara株式会社(北海道・札幌市、Landon KAMPS 共同代表取締役、平井 翔大 共同代表取締役)は、2023年12月1日に北海道滝川市と契約を締結し、同滝川市の旧江部乙中学校(滝川市江部乙町1118番地1)の校舎等を同社の新たな研究開発の拠点として利用することで合意した。
Letara(株)は今後の商品開発に向け、推進系(エンジン)の燃焼実験場や試作機の開発拠点となる場所を探していた。一方、滝川市は2022年3月に閉校した旧江部乙中学校の校舎・土地を活用できる事業者を募集しており、これを知ったLetara(株)は2023年6月以降、滝川市での現地視察や施設の利用方法を提案しこの度契約を結ぶに至った。
この背景には全国的に増加している廃校の問題がある。子どもの人口減少と反比例し、日本全国で廃校が増加している。毎年450校ほどが廃校し文部科学省が「みんなの廃校プロジェクト」を立ち上げるほどの社会問題となっている。北海道も例外ではなく、活用されず眠ったままの校舎もある。
環境整備等のため今後1年間は無償で借り受け、その後土地建物を購入する予定。滝川市は札幌から車で約2時間の距離に位置し、人口3万7511(2023年9月末日時点)。
グランドや体育館など多くの人に親しみのある旧校舎という場の特性をいかし、地域住民へ向けた教育用ロケットの公開講座や燃焼実験の見学会も行いたいと考えている。今後日本の宇宙ビジネスは北海道を舞台にますます発展すると考えられる。Letara㈱は、その担い手を育成することもまた大切な役割だと考えている。
名称:Letara株式会社(Letara Ltd.)
所在地:北海道札幌市
代表者:共同代表取締役 Co-CEO Landon Kamps、Co-CEO平井翔大
設立:2020年6月23日
URL:https://www.letara.space/