ベネッセ 生成AIを活用したWebサイト制作・運用改革によりコスト4割削減、制作期間を半分以下に短縮

 株式会社ベネッセホールディングス(岡山市、小林 仁 代表取締役社長CEO)は、株式会社メンバーズ(東京・中央区、髙野 明彦 代表取締役 兼 社長執行役員)、株式会社ビービット(東京・千代田区、遠藤 直紀 代表取締役)と共同で今年7月に開始した、生成AIを活用した「次世代型Webサイトプロジェクト」においてPoCを実施し、生成AIとノーコードツールの導入により、「進研ゼミ 中学講座」のサイト制作においてコスト4割減、制作期間8週間から3週間への短縮に成功した。本年度中より段階的に新体制に移行、次年度(2024年4月以降)には既存のWebサイトの業務プロセスを全面的に改革し、顧客体験の向上ならびに、生産性向上を実現する。

 今年7月より、ベネッセが運営する「進研ゼミ」Webサイトにおけるデジタルマーケティング業務において、メンバーズのデジタルビジネス運用支援のノウハウと、UXデザインコンサルティングに実績をもつビービットの技術支援による「次世代型Webサイトプロジェクト」を開始し、PoCを実施してきた。このプロジェクトでは、これまでの人的な工数が多く発生していたWebサイト制作・運用において、生成AIを活用し「作業」を圧倒的に効率化、人がやるべき「戦略立案」「企画」業務にフォーカスし、顧客体験の向上ならびに、生産性向上の実現を目指すもの。
 約3か月のPoCにより、進研ゼミ 中学講座のサイト制作において、生成AI並びにノーコードツールを導入し、業務プロセスを抜本的に改革することで、コスト4割削減・8週間から3週間への短納期化・人数体制7割減と成果があり、11月より新体制による制作・運用に段階的に移行する。次年度には、「進研ゼミ」におけるWebサイトの業務プロセスを全面的に改革する予定。

「次世代型Webサイトプロジェクト」における新運用体制と成果
 ①最適なテクノロジーを活用し、業務プロセスを再構築
  ・運用業務、改善施策PDCAをクイックに実行するため、最適なソリューション(生成AI、ノーコードツール、画像制作ツール、プロジェクト管理ツール)を組み合わせ、運用を高度化
 ② ライティング業務の自動化
  ・顧客にとって分かりやすい説明文や、適切なワードを生成AIにより自動生成し、作業工数を大幅削減
  ・紙のDM用に作ったコピーの焼き直しではなく「Webに最適なコピー」を生成するAIを開発し、担当者のスキルによるばらつきをなくし、短納期かつクオリティが担保されたコピー開発が容易に
 ③ デザインテンプレートの導入
 ・専門知識がなくても、事前に設計されたWebに最適なデザインを組み合わせ、サイト制作を可能に
 ④ ノーコードCMSの導入
  ・Excelで作成したワイヤーからhtmlを作成する業務フローをなくし、Webサイトの現物をそのまま修正できる「ノーコードCMS」を導入

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