新潟県考古学会が主催する2023年度秋季シンポジウムが10月21日(土)に、新潟市江南区文化会館で開催される。
令和4年に新潟県の石に指定されたヒスイをテーマにしたシンポジウム。「ヒスイ原産地遺跡から見た縄文~古墳時代のヒスイ玉製作とその展開」と題して、縄文時代から古墳時代に糸魚川を原産地とするヒスイの玉がどのように作られ、全国に流通したかを検討する。県内外の研究者11人が全国的な視点で発表する内容だ。
当時、唯一のヒスイ原産地があった新潟県ならではの歴史について理解を深められる。
新潟県考古学会ホームページ(URL:https://www.niigatakenkouko.com)にて、詳細な案内及び応募受付がある。
また、シンポジウム開催を記念して、江南区郷土資料館(江南区文化会館内)内で10月8日(日)から10月26日(木)にかけて新潟市出土のヒスイの展示を行う。
【開催内容】
新潟県考古学会2023年度秋季シンポジウム
題 目 ヒスイ原産地遺跡から見た縄文~古墳時代のヒスイ玉製作とその展開
趣 旨 国内で縄文~古墳時代に利用されたヒスイの大半は、糸魚川地域で産出したものである。縄文時代には糸魚川地域で製作されたヒスイ製の大珠や勾玉が全国で出土し、弥生~古墳時代には勾玉用の素材として粗割されたヒスイが北陸地方の各地に運ばれた。糸魚川市長者ケ原遺跡報告書総括編が刊行され、原産地遺跡におけるヒスイ玉の製作の実態が明らかになった。一方、ヒスイ素材の供給については研究途上にある。本シンポジウムでは、ヒスイ原産地遺跡からの視点を重視し、県内外の資料分析をとおして、ヒスイの素材供給や玉製作について検討するものである。
開催日 2023年10月21日(土)
会 場 新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール(新潟市江南区茅野山3丁目1番14号)
定 員 350名
主 催 新潟県考古学会 共 催 新潟市 後 援 糸魚川市教育委員会
日 程
○受 付 9:30~10:00
○開 会 10:00
○開会挨拶 10:00~10:05
○趣旨説明 10:05~10:10 ((公財)新潟県埋蔵文化財調査事業団 荒川隆史)
○報 告 10:10~10:30 糸魚川地域における縄文時代のヒスイ加工の様相(糸魚川市教育委員会 小池悠介)
10:30~10:50 柏崎地域における縄文時代のヒスイ加工品の様相(柏崎市教育委員会 平吹 靖)
10:50~11:10 富山県朝日町境A遺跡のヒスイ製敲石調査(朝日町まいぶんKAN 川端典子)
休 憩 11:10~11:20
11:20~11:40 青森県域におけるヒスイ玉の様相(青森県埋蔵文化財調査センター 長谷川大旗)
11:40~12:00 縄文時代前期~中期におけるヒスイ玉の製作((公財)新潟県埋蔵文化財調査事業団 加藤 学)
休憩昼食 12:00~13:00
13:00~13:20 縄文時代後・晩期におけるヒスイ玉の製作(中部大学 長田友也)
13:20~13:40 縄文~弥生時代移行期のヒスイ玉の様相((公財)新潟県埋蔵文化財調査事業団 荒川隆史)
13:40~14:00 加熱処理からみた新潟県における弥生時代勾玉製作の再検討((株)吉田建設 笹澤正史)
14:00~14:20 長岡市大武遺跡のヒスイ素材の様相((公財)新潟県埋蔵文化財調査事業団 葭原佳純)
休 憩 14:20~14:30
14:30~14:50 古墳時代におけるヒスイ玉の様相(新潟市歴史文化課 金田拓也)
14:50~15:10 ヒスイの焼成実験とその変化について(フォッサマグナミュージアム 小河原孝彦)
休 憩 15:10~15:20
○討 論 15:20~16:55
〇閉会挨拶 16:55~17:00
○閉 会 17:00
会 費 無料(別途必要な方は資料代1,000円)
申込み
参加を希望の方は、新潟県考古学会ホームページ(URL:https://www.niigatakenkouko.com)内の「2023年度秋季シンポジウムのお知らせ」申込みフォームより、10月8日(日)までに申し込みが必要。