ベネッセ、中国銀行と「ちゅうぎんポジティブ・インパクト・ファイナンス」の融資契約を締結

 株式会社ベネッセホールディングス(岡山市、小林 仁 代表取締役社長CEO)は、株式会社中国銀行(岡山市、加藤 貞則 頭取)と国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が提唱した「ポジティブ・インパクト金融原則」に則した「ちゅうぎんポジティブ・インパクト・ファイナンス」の融資契約を締結したことを発表した。
「ちゅうぎんポジティブ・インパクト・ファイナンス」は、企業活動が環境・社会・経済に与えるプラスの影響(ポジティブ・インパクト)とマイナスの影響(ネガティブ・インパクト)を中国銀行が包括的に特定・評価・モニタリングし、当該企業活動の継続的な支援を目的とした融資。2023年4月6日より開始された。
 ベネッセは、サステナブルな社会の実現に向けた自社の取り組みについて、中国銀行より定性的・定量的側面から評価を得た結果、「ちゅうぎんポジティブ・インパクト・ファイナンス」の1号目の案件として選ばれた。

■ことば解説:国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)
 国連環境計画(UNEP)は、1972 年に「人間環境宣言」および「環境国際行動計画」の実行機関として設立された国連の補助機関。UNEP FIは、UNEP と200 以上の世界の金融機関による広範で緊密なパートナーシップであり、1992 年の設立以来、金融機関、政策・規制当局と協調し、経済的発展とESG(環境・社会・企業統治)への配慮を統合した金融システムへの転換を進めている。


■ことば解説:ポジティブ・インパクト金融原則
 UNEP FI が2017 年1月に策定した、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた金融の枠組。企業がSDGs 達成への貢献をKPI で開示し、銀行はそのプラスの影響を評価して資金提供を行うことにより、資金提供先企業によるプラスの影響の増大、マイナスの影響の低減の努力を導くもの。融資を実行する銀行は、責任ある金融機関として、指標をモニタリングすることによって、インパクトが継続していることを確認する。

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