江戸川区と総合日本語教育機関が官民連携で小学校入学前の外国人児童向け日本語支援

 東京中央日本語学院(TCJ)は、2021年度から江戸川区教育委員会が実施する「入学前にほんごひろば」事業に参画し、江戸川区に居住している区立小学校へ入学予定の外国にルーツのある未就学児童の支援を行っている。

​ 江戸川区立小学校には約5,000人の児童が例年入学するが、そのうち約5%の250人が外国にルーツを持つ児童となっている。この中には、日本語指導が必要な児童もいるが、児童とその保護者が少しでも不安な気持ちを軽減して小学校へ入学できるよう、江戸川区とTCJは2021年度より事業を協働で運営してきた。

 江戸川区では年々「外国にルーツを持つ子どもたち」の数が増えていることをふまえ、「入学前にほんごひろば」の実施校を昨年度の1校から4校に増やし、より多くの児童が参加できるよう企画し周知を行った。
 その結果、昨年度の参加者は6名だったが、今年度は66名が参加した。そのため、講師となる受講者の数も昨年の7名から15名に増員して実施した。

「入学前にほんごひろば」で教える講師は、TCJの日本語教師養成講座の現役の受講生たちで、日本語教師としての実践経験を積む良い機会となっている。TCJでは、来年度の実施に向け、2023年4月入学の受講生から、随時応募を募っていく予定だ。

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