EduLab GPT-3.5を活用したAI自動採点エンジンの提供を開始

 株式会社EduLab(東京・渋谷区、廣實 学 代表取締役社長兼CEO)グループは、OpenAI社の「GPT-3.5」を活用した、新たなAI自動採点エンジンの提供を開始することを発表した。

 EduLabグループは、教育業界のDXの一貫として、これまで人が行っていたテストの採点業務の自動化を推進するため、2019年より、AIを活用した自動採点技術の研究・開発に取り組んできた。開発当初より、自社で運営するラーニングツールや、他社が提供する英語学習サービス上で自動採点エンジンを提供しており、これまで260万件以上の解答データに対する自動採点処理を行ってきた。

 これまでの自動採点技術では、問題と答案のデータをAIに学習させることで、採点結果をAIが出力することを可能としたが、一方で、「採点の根拠が不明瞭」「問題ごとに学習させ直す必要がある」等といった課題が残っていた。こうした課題を解決するため、EduLabグループはさらなる研究開発に取り組んでおり、「ChatGPT」にも搭載されているOpenAI社による自然言語処理の人工知能モデル「GPT-3.5」を活用した、新たなAI自動採点エンジンの開発に成功した。


 EduLabグループの提供する新たなAI自動採点エンジンでは、英語のライティング問題の採点において、文法やスペルミスだけではなく、前後の文脈から適切な表現が使われているか等、人が採点する際と同じようにAIが判断する。これにより、精度の高い自動採点を実現とするとともに、より適切な表現をAIが提案するなど、今後の学習にも役立てる事が可能となる。

 また、人が採点する際に使用する採点基準をAIの要素に当てはめることにより、例えば「問題文に対して回答のロジックが合っているか」等の加点・減点要素を明確に提示する。これにより、問題の内容が変わっても高品質な採点結果を導き出す、汎用性の高い自動採点サービスを提供することが可能となった。

 新たなAI自動採点エンジンは、自社で提供する語学ラーニングツールに導入し、約95%という高い精度での自動採点を実現している。また、今後は「GPT-4」を活用したサービスも継続的に開発していく。

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