凸版印刷、小中学生向けデジタル防災教育教材「デジ防災」を開発

 凸版印刷株式会社(東京・文京区、麿 秀晴 代表取締役社長)は、自然災害の対策として、児童・生徒の防災レベルを引き上げるデジタル教材「デジ防災™」を開発、2023年1月より提供開始した。
 提供開始に先立ち、「デジ防災™」は、防災教育の推進や教育のDXに取り組む香川県三豊市(山下 昭史 市長)で市内の小中学校全26校に2023年1月から導入開始する。

 現在、防災教育のほとんどは、学校内での避難訓練が主だが、コロナ禍においては子どもたちが集まって避難訓練することが難しくなっている。
 現在「GIGAスクール構想」により、小中学校では1人につき1台のデジタルデバイスが配置され、学校教育の現場でのICT環境の整備が進んでいるが、オンラインでの防災教育の実施には、「学校のカリキュラムが忙しくて対応できない」「実効的な取り組みに結びついていない」、「地域・学校ごとに取り組み内容や意識に格差がある」などの課題がある。

 これまで凸版印刷は、オンライン津波避難訓練システム「リアルハザードビューア®」や自治体向け住民見守りサービス「あんしんライト」などの、防災関連のサービス開発・提供を行ってきた。このような防災の知見を培ってきた凸版印刷は、上記の課題解決のため、デジタルデバイス上で児童・生徒が防災を学習できる「デジ防災™」を開発した。

「デジ防災™」は、デジタルデバイスを使用し1回10~15分の短時間で決められた内容を学習できるため、忙しい学校カリキュラムを削ることなく、密にならずに地域や学校による防災教育の格差を是正することができる。また、児童・生徒の回答結果を可視化するシステムを搭載しているので、実際に学習内容が身についているかどうか確認することができる。

■ 価格
15万円/年(在校生100人以上・1校あたり)
10万円/年(在校生100人未満・1校あたり)

 凸版印刷は、「デジ防災™」を全国の小中学校に提供し、2025年までに3.5億の売上を目指すという。また、「デジ防災™」で全国の小中学生の防災知識の底上げに貢献する。

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