スプリックス、マニラ首都圏教育省とMOA締結

 株式会社スプリックス(東京・豊島区、常石博之 代表取締役社長)は、フィリピン共和国、マニラ首都圏(National Capital Region:以下、NCR)の教育省(Department of Education:以下、DepEd)と、MOA(Memorandum of Agreement:覚書)を締結した。このMOAにより、スプリックスはNCRに対して、TOFAS(Test of Fundamental Academic Skills)を本格的に導入し、NCRとの緊密な連携により全学校を対象とした実施を目指す。コロナ禍により、基礎学力定着に不安を持つNCRにおいて、子どもたちの学力を評価し定着させることに加え、教員の指導負荷の軽減をも実現することで、DepEdを支援する。

1.MOA締結の背景と目的
 スプリックスは近年、日本国内だけでなく世界各国で基礎学力の重要性が高まることを見通し、2020年12月に「スプリックス基礎学力研究所」を設立した。その具体的な活動として、TOFASを世界27カ国に提供し、これまでに20万人以上が受験している。
 コロナ禍により、子どもたちの基礎学力を不安視していたNCRでは試験的にTOFASを導入し、のべ1万人以上が受験した。このパイロットを通じて、DepEdは基礎学力の評価・育成に向けたTOFASの有用性だけでなく、教員の指導における負荷軽減の可能性を認識したことを踏まえ、TOFASを本格的な活用フェーズへと移行すべくスプリックスとのMOA締結にいたった。

2.MOA締結について
 2022年12月、フィリピン共和国、メトロマニラ、ケソン市にて、株式会社スプリックス 海外事業部 庄子礼朗と、NCR教育省責任者 RDウィルフレド・E・カブラルによる調印式が行われた。NCRはその管轄内に約200万人の生徒を擁しており、DepEdとスプリックスは緊密に連携することで、本年3月までに全学校の生徒に対してTOFAS受験を促進する。また、基礎学力に不安のある生徒に対しては複数回の受験を実施し、必要な学習サポートを提供することで、確実な基礎学力の定着を目指す。

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