東京都足立区は2022年11月22日、大学生や入学予定者を対象に大学4年間で総額約826万円を支給上限とする返済不要の「給付型奨学金」を新設すると発表した。この規模の給付型奨学金は全国の自治体でも例がないと区は説明し、来年度の実施に向け12月議会に条例案を提出する。上限額は学部などによって異なるが、私立大学の理系に進学した場合を想定し、4年間の費用について入学金約25万円、授業料約454万円、施設整備費約72万円の計約551万円と国の調査を元に試算し、その1・5倍に当たる約826万円を上限とすることで、授業料などが高額な医学部志望の学生らに対しても一定の助けができると判断した。来年度の募集は40人で、2023年1月から募集を始める予定。