10月9日(塾の日)、第34回塾の日シンポジウム2022仙台大会(主催 公益社団法人全国学習塾協会)がホテルメトロポリタン仙台で開催された。全国から学習塾、学校関係者が集い、地元仙台市長の郡和子氏を始め、議員、関係省庁などの関係者も列席した。
第一部の塾の日記念式典で挨拶をした主公益社団法人全国学習塾協会会長の安藤大作氏は、
「今や教育の明治維新のような改革の中で、塾、民間教育はどう期待され、位置づけられているのか。しっかりと私達業界が、これまで何を成してきて、これからどういう役割をより一層果たしていくのか、そして、一層の社会貢献に繋がっていくことを考え、民間教育は重要な社会資源だということがさらに明確になっていけるように、これからも努めていければと思っております」と語った。
式典では、自主基準遵守塾の表彰、全国読書作文コンクール優秀表彰も行われた。
自主基準は、「学習塾業界における事業活動に適正化に関する自主基準」のこと。同協会が、消費者が安心してサービスを受けるために適切な措置を講じている事業者を審査し認証する「学習塾認証」や学習塾事業者または従業者、消費者の適切な保護のための法律その他必要とされる知能・技能を取得しているとして認定した「学習塾法務管理者」などを取得し、活動をしている塾を表彰した。
また、第32回となる全国読書作文コンクールでは、全国から募集した作品の中から選ばれた大賞、最優秀賞(小学生5点、中学生4点)が発表され、表彰式が行われた。
第二部は、特別講演として、京都大学高等研究員 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)拠点長の北川進氏が登壇し、「霞を食って生きる-科学・技術は仙人の生活を可能にするのか?」をテーマに、多孔性配位高分子(PCP)について講演した。PCPは、少ないエネルギーで有害ガスを回収したり、様々な気体を濃縮、貯蔵、再生エネルギー化などの可能性を広げている先進的かつ独創的なものだ。
「この領域はすごい大きな可能性を秘めているので、若い人がどしどし入ってくることを期待しているところです」と北川氏は語った。