タンザニア政府は8月16日(現地時間)、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山頂で、2022年末までに高速インターネット回線が開通すると発表した。タンザニア国営通信会社が中腹の3720メートル地点に基地局を設置した。
キリマンジャロの標高は5895メートル。ウフルピークから、メールのやり取りやインターネットへのアクセス、SNSへの投稿などが可能となる。これまでは標高3720メートルのホロンボハットまでしかカバーされていなかった。
タンザニアと隣国ケニアにとって、年間約3万5000人が登頂を目指す登山客は重要な観光資源となっている。タンザニアのナペ・ヌナウイェ情報相は、観光客がインターネットの接続なしに山中を進むのは安全ではないと指摘していた。キリマンジャロの山頂までネットのカバー領域が広がることにより、登山者もより安全に登山ができるようになる。