2022年6月20日(土)、サンスターグループによる25万人の歯と医療費を分析した論文が、岩手県盛岡市で開催された第63回日本歯科医療管理学会総会・学術大会において、日本歯科医療管理学会賞(教育・研究機関部門)優秀賞を受賞した。
この研究は、複数の企業・団体の20才から74才の労働者約25万人の定期健康診断結果(匿名加工済み情報)と医療機関の診療情報(診療報酬明細書)データを基に、労働者の歯の本数、上下の歯のかみ合わせと医科医療費の関係を検証した。歯の本数の多さに加えて、咬合状態が良好であるほど医科医療費が少ないことが確認された。高齢者だけでなく、働く若い年代のうちから歯や咬合の状態をよく保ち、上下の歯で食べ物をしっかりかめる口を維持し続けることが、口腔の健康のみならず、全身の健康維持においても重要であると考えられる。
研究の表題:「レセプト情報を用いた口腔状態と医科医療費に関する検討」
石川美希、安田多賀子、高世尚子(サンスター株式会社)
掲載された学会誌:日本歯科医療管理学会雑誌第56巻 第1号32-41頁 2021年6月30日発刊