中学受験、しようと考えたのは子どもが3割──習い事やクラブを辞めずに続けたのは3分の1以上

 株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する栄光ゼミナールが、2022 年1月11日〜3月29日に、この春、中学受験※をした受験生とその保護者を対象に、「受験生アンケート」を実施。その結果を公表した。
※ここでは、私立・国立中学受験、公立中高一貫校受検をあわせて「中学受験」と表記する。

 受験生の保護者に、最初に中学受験をしようと考えた人を聞いた。46.7%の保護者が「母」と回答。次いで、「子ども」が33.4%、「父」が17.0%だった。「母」の影響が強いことがわかるが、一方で、約3分の1の家庭では、「子ども本人」がきっかけで中学受験を検討している。

 「志望校・受験校を選ぶ上で、学習面について重視したポイント」を、受験生・保護者にそれぞれ聞いた。
 受験生・保護者ともに最も重視したポイントは「教育方針・校風」(受験生69.7%、保護者68.4%)となった。
 受験生と保護者の回答を比較して差が出たものもある。受験生は「校舎や設備が整っている」(受験生47.8%、保護者26.2%)ことを重視し、一方で保護者は「中高一貫指導」(受験生38.2%、保護者51.4%)、「大学への進学実績」(受験生18.3%、保護者27.1%)、「カリキュラムや指導内容」(受験生21.7%、保護者32.4%)を重視している。
 「コロナ対応(オンライン指導等)が適切だった」点を重視した受験生・保護者はわずかだった。

「志望校・受験校を選ぶ上で、学校の雰囲気や取り組みについて重視したポイント」を受験生・保護者にそれぞれ聞いた。
 受験生・保護者ともに最も重視したポイントは「通学が便利」(受験生44.8%、保護者63.7%)で、次いで、「在校生の雰囲気」(受験生42.8%、保護者56.1%)となっている。
 受験生と保護者の回答を比較すると、受験生は「文化祭などの学校行事が盛ん」「クラブ活動が充実している」などを重視し、保護者は「通学が便利」や「伝統や世間の評判」を重視している。受験生は保護者よりも、学校活動をより重視していることがわかる。

 受験生に、「受験を乗り越える上で精神的な支えとなった人」を聞いたところ、「母」が72.3%、「塾の先生」が68.7%となった。次いで、「父」「塾の友達」となっている。

 「習い事やクラブを続けた時期」を保護者に聞いた。最も多かったのは、「辞めずに続けた」で、3割以上の家庭が回答している。受験勉強と習い事やクラブを両立している受験生は少なくない。
 習い事やクラブを辞めた家庭の中では、小学5年生まで続けたという回答が最も多かった。栄光は、「中学受験の勉強が本格化する小学5年生のタイミングで、習い事やクラブを整理したため」と分析している。

〈調査概要〉
調査対象:栄光の教室に在籍していて、2022年に私立・国立中学校を受験、または公立中高一貫校を受検した受験生とその保護者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年1月11日(金)~3月29日(火)
回答者数:受験生502人、保護者512人

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