都教委は2023年度の都立高入試から、英語のスピーキングテストを導入する。生徒の「話す力」をみるのが狙いだ。教育現場からは「採点基準は妥当か、公平性は保たれるか」などの疑問と不安の声もあがっている。このスピーキングテストは全公立中学の3年生約8万人が対象。大学などの会場で一斉に実施する想定で、11月に実施する予定。生徒はイヤホンを装着し、専用タブレット端末に発音を吹き込む形式だという。都立高の入試は現在、内申点(300点)と学力検査(700点)による計1千点満点。スピーキングテスト(20点)が評価に追加されることで、1020点満点になる。
スピーキングテストを導入する狙いは、生徒の実践的な英語力を向上させること。話す力を試験で測ることで、日々の授業をよりコミュニケーションの力を意識した内容に。中学での学習効果を測る目的も加えられ、19年2月に実施方針がまとまった。