立命館大学が世界標準モデルの入試システム「TAO」を導入することが決定した。2022年度から総合型選抜、帰国生・留学生・英語基準入学試験等での利用となる。
立命館大学は2030年に立命館学園が目指す将来像の実現に向けての方向性である「学園ビジョンR2030」を策定し、その中で「グローバル社会への主体的貢献」を政策目標のひとつとして掲げている。さらに、海外大学と立命館大学の両方で学位取得できるプログラム、英語で学位取得できるプログラム等も充実し、先進的な国際教育を推進している。
TAOの導入によって入学者の受け入れについても世界標準化される。TAOは⽇英両⾔語に対応し、志願者がひとつのフォームで複数の⼤学に出願できるグローバル対応の⼊試システム。「フォーム作成機能」によって、大学の管理者が自ら出願フォームを設定することができるため、変化に対しても時間・コストをかけることなく柔軟に対応でき、この点も大きな導入メリットとなっている。
立命館大学では、国内学生の約半数が近畿圏外から、また留学生は70を超える国・地域から集まり、共に学んでいる。多様なバックグラウンドを持つ受験生にとってアクセスしやすい入試を実現するために、今回TAOの導入が決定した。
TAOは入試プロセスのDXを低コストで容易に行うことができる世界標準モデルのシステムで、導入によって下記のようなメリットがある。
• シンプルでわかりやすいUI/UXによる志願者の出願しやすさの向上
• 国内学生・外国人留学生受け入れの効率化による入試業務の負荷軽減
• フォーム作成機能による開発費・保守費の大幅削減
日本の大学入試は海外大学と比べて複雑で、志願者の負担が大きいため、外国人留学生から敬遠される傾向がある。そのため、日本の大学にとっての機会損失が生ていると言われているが、TAOを導入することによってこのような課題も解決することができる。
■現在のTAO参画校(50音順)
【大学・大学院】
• 関西学院大学
• 京都外国語大学
• 京都先端科学大学
• 慶應義塾大学
• 芝浦工業大学
• 総合研究大学院大学
• 東京音楽大学
• 東北大学
• 立命館大学
• 早稲田大学
【専門学校】
• 九州テクノカレッジ