LINE株式会社は、LINEが保有する約577万人の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。LINEリサーチは、日本全国の高校生を対象に、学校の授業以外の勉強として取り組んでいるものや、進路についてどのように情報収集をしているかなどについて調査し、結果を発表した。
調査結果の詳細はLINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」で閲覧できる:https://research-platform.line.me/archives/39710718.html
■学校の授業以外では「塾・予備校」での勉強がもっとも高い
高校生に学校の授業以外の勉強として、取り組んでいるものを聞いた。
調査の結果、「特にやっていない(学校の授業だけ)」と回答した割合がもっとも高く、すべての学年で半数超です。1年生の割合がやや高めで、6割近くとなっている。
学校の授業以外の勉強として取り組んでいるものでは、対面型・オンライン型を含め「塾・予備校※」が約3割で、もっとも高い割合だった。3年生では34%と特に高くなった。1~2年生でも29%が「塾・予備校」と回答。また「塾・予備校」の内訳をみると、全体でオンライン型が5%、対面型が28%と、対面型のほうが高い割合だった。
次に、「オンライン学習アプリ(スタディサプリ、スタディプラスなど)」で勉強している高校生が14%となった。どの学年でも1割強となった。「通信教育(Z会、ベネッセなど)」と「家庭教師※」が1割以下で続く。
※「塾・予備校」「家庭教師」の項目は、対面型とオンライン型の両方を含んでいる。
■高校生が「塾・予備校」を利用する理由は?
学校の授業以外の勉強をする場合、「塾・予備校」を利用する高校生がもっとも多くなった。そこで、対面型/オンライン型の両方を含め、塾・予備校を利用する高校生にその理由を聞いた。
すべての学年に共通して、「自宅以外の勉強場所として利用できるから」が1~2位にランクイン。それ以外にも学校の勉強の補習や受験対策、勉強習慣をつけるためなど、利用する理由は学年ごとに差がみられる。
1年生は「学校の定期試験対策のため」が同率1位で約4割となり、3位以降にも学校の授業の理解や苦手科目の克服のために利用する割合が高い傾向にある。
2年生では、「苦手科目を克服したいから」が4割強でTOPとなっています。3位以降には塾・予備校の授業のわかりやすさを理由に挙げる人や、受験の情報収集のためという項目もランクイン。
3年生になると、2位に「受験対策が充実しているから」が4割で入り、受験対策や受験のための情報収集、講師や先生への進路相談といった理由の割合が高くなった。
■高校生は進路に関する情報をどうやって集めている?
高校生は自分の進路について、どのように情報収集をしているのかを聞いた。
学年別にみると、1年生では「情報収集をしていない」という人の割合が2~3年生と比べて高くなっている。情報源としてもっとも高いのは「学校の先生」となった。
2~3年生では、「大学 / 専門学校のホームページ」が1位となった。
2年生では、他の学年に比べて「学校の先生」や「学校に置いてある / 配布される資料」の割合が高くなっている。
「大学 / 専門学校の入学案内やパンフレット」は2~3年生で割合が高く上位に。3年生では「大学 / 専門学校のオープンキャンパス」が5位に入ってくるなど、より具体的な情報収集を行っている様子がうかがえる。
■高校生が進路を相談する相手は「母親」!女子高生・男子高生ともにTOP
高校生に、将来の進路について話したり相談したりするか、相談する場合は誰に相談しているかを聞いた。
全体では、「母親」と回答した人が6割超で、男女ともに1位という結果に。女子高生では7割超の高い割合で、高3女子では8割弱にも上る。
全体2位以降は、3~4割台で「友だち」「高校の先生」「父親」「同級生 / クラスメイト」が続く。「部活 / サークル仲間」は2年生の割合が高くなっている。特に高2男子で割合が高く、2割超という結果。
男女別にみると、「友だち」「母親」の2つは女子高生で高い割合。男子高生では、「母親」「友だち」に次いで「父親」が3番目に高い割合となり、女子高生と比べても高くなっている。一方で、「相談しない / まだ考えていない」と回答した人は、女子高生より男子高生のほうが高くなっている。
LINEリサーチでは、今後も国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤に、様々な調査を定期的に実施している。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2022年1月18日~2022年1月19日
有効回収数:1044サンプル