山口県立萩商工高・総合ビジネス科、情報デザイン科、電気・建築科の3年生計12人が、課題研究の授業の一環で、着物をモチーフにした宇宙飛行士の船内服を製作した。製作期間は1年間。船内服は宇宙航空研究開発機構(JAXA)に送り、国際宇宙ステーション(ISS)で着てもらうことを目指している。完成品は2日、同校で開かれた課題研究発表会にて披露された。
20年度に同校の3年生が船内服を作成。「衛星設計コンテスト」で「日本ロケット協会宙女(そらじょ)賞」「ジュニア実験賞」を受賞。今年度は、JAXA職員によるリモート授業の行い、前作の改良を行った。
服の重さは前作より約400グラム軽い。着物風の上半身はつむぎ生地を、はかま風の下半身は徳島県の藍で染めた絹を使用し、重力がほとんどない宇宙では体がむくみやすいため、下半身の腰回りは金具からゴムに替え、裾口にはスライドファスナーを付けて体形の変化に対応できるようにした。また工具などを入れる縦30センチ、横18センチの着脱可能な布製ポケットも追加した。