巻頭言
昨年12月中旬には、猛威を振るった新型コロナウイルス禍もいよいよ終息かと思われた。しかし、暮れから新規感染者数が増加し始め、年明けには爆発的にオミクロン株が増え始めた。幸い重症化率は低いようだが、先が見通せない不安感が世の中を包む。
入試日程に変更はなかったが、コロナ禍拡大を前に、国立大学の追試日程が加えられた。それも受験機会の公平性を担保する目的から、複数用意された。そのため例年大学入学者決定は年度末の3月31日と大学入学者選抜実施要項に定められているが、これが4月以降になることも可とすることとなった。
昨年は横浜国立大学の2次募集において大混乱をきたし、その反省からであろう(理工学部の2次募集が始まったのが3月28日。出願の締め切りは29日まで、合格発表は30日18時であった)。
また、新型コロナウイルス禍は新自由主義の負の部分を露わにした。
新自由主義の下で、企業をめぐるステークホルダーのうち、株主にばかり配当として多くのお金が回り、現場では低賃金の非正規雇用が増え、格差が拡大してきた。コロナ禍でも、彼ら・彼女らが真っ先にクビを切られ、困窮した。コロナ禍で多くの労働者が苦しむ現実が白日の下に晒された。 このような中、最前線で働く人々にもっと光を当て、報いていかなければならないと多くの人たちが感じ始めた。そうでなければ持続可能な社会にはならないからだ。
(如己 一)
目次
- 6 SPECIAL REPORT① 第28回 東進衛星予備校全国大会 独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する
- 10 CatchUp1 株式会社ヒューマレッジ 木村塾SEED(中学受験部)が 「SDGsカリキュラム」を関西で初めて導入!
- 12 CatchUp2 株式会社京進 自由度が高いからこそ塾の姿勢が問われる
- 14 CatchUp3 日経教育グループ 沖縄の教育熱を高める東進のコンテンツ力
- 16 SPECIAL REPORT② 未来に向けて、2022年に学習塾が取り組むべき課題
- 20 HOT TOPICS 朝日小学生新聞 作文コンクール
- 24 挑む私学 仙台育英学園 秀光中学校 真の魅力はIBではない
- 27 目次・巻頭言
- 28 NEWS ARCHIVES
- 54 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
- 55 【特集】 『学習塾白書2021』を読む
- 70 TOP LEADER Interview 私学の認知度をさらに上げて、 中学受験マーケットの拡大へ。 株式会社日能研関東
- 80 教育サービス業界 企業研究(111) gaスクール株式会社
- 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(336)
- 84 疾風の如く(151)エース進学塾(宮城県) 塾長 伊藤 大樹さん、菅野 賢さん
- 86 For Whom the 塾 Tolls(9)
- 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(105)
- 90 白書界隈徘徊話(83) 西村克之
- 92 自ら動き出すチームにする方法(89) 中谷彰宏
- 94 塾の家計簿(57)
- 96 シン・ジュクジン(3)
- 97 芸術見聞録(103)
- 98 わが子、就学中(11)
- 99 塾長の机
- 100 為田裕行の「教育ICT行」(83)
- 101 10¹⁵ PETA(11)
- 102 1981(35)
- 103 Opinion from School(32)
- 104 林明夫の「歩きながら考える」(198)
- 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(41)
- 108 私塾界インサイト(47)
- 112 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(3)
- 114 咲かせよ桜(84) 小林哲夫
- 118 論点2022(2) 小学校高学年 「教科担任制」導入
- 122 編集後記
- 124 Book Review
- 126 塾長のためのガジェット講座