株式会社増進会ホールディングスのグループ会社である株式会社Z会(藤井 孝昭 代表者)は、経済産業省「未来の教室」実証事業の事業者に採択されたことが分かった。Z会は2018~2020年度の「未来の教室」実証事業においても採択されており、本年度で4年連続の採択となる。
経済産業省は、学び手自身が自らの学びを設計していく未来の学び(「未来の教室」)を実現するため、2018年度より各種事業に取り組んでおり、「未来の教室」を実現するための今年度の公募のうち、Z会は、「「未来の教室」 ビジョンの実現に関するテーマ」の事業者として採択された。
Z会では、「探究」を中心としたカリキュラム・マネジメントの実現を目指す実証事業を遂行する中で、「学びの探究化・STEAM化」を中心に、「未来の教室」ビジョンの達成に貢献していく。
Z会が実施する事業においては、同社グループが保持するコンテンツ開発能力・カリキュラム開発能力も積極的に活用し、評価に関するコンテンツの開発においては、学校・法人を主な事業対象とする株式会社Z会ソリューションズの協力を、また、教師の学びの支援に関するコンテンツの開発においては、オンライン学習サービスを手がける株式会社葵の協力を得ることで、「探究」を中心としたカリキュラム・マネジメントの実現という、新たな取り組みを進めていく。
今回の実証事業では、「未来を創る学び」の実現に向け、「探究」学習を積極的に取り入れ始めている専修大学北上高等学校(阿部 伸 学校長)との協働により、次の事項の実現を目指す。
1)「探究」を中心としたカリキュラム・マネジメントの実現。
• 「探究」を最大限活用しつつ、高校3年間を通じた学びを設計する。
• 時間割への「探究」の組み込み(総合探究の授業の設置)はもちろん、各教科・科目の授業の中での探究も含めて、カリキュラム・マネジメントを行う。
2)2022年度から高等学校の新課程にて始まる3観点による評価について、指導と評価の一体化を確立。
• 教科・科目においてだけでなく、「探究」も含めて、3観点による評価(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体的に学習する態度)のそれぞれについて、診断的評価、形成的評価、総括的評価を可能にする仕組みをつくる。
• 上記の評価のためのルーブリックおよび評価ガイドラインを作成するとともに、適切なアセスメントを活用する。
3)上記の1)、2)をスムーズに行うための、教師の学びの支援を行う。
• カリキュラム作成→教材開発→授業(準備)→評価→指導の一連の活動を支援するための教師用ガイドラインを作成する。
• 教科・科目の評価と「探究」の評価を同じ観点から行えるよう、教科横断・科目横断の観点の獲得に向けた支援を行う。
実施する実証事業の概要
少子化・国際化の進展や情報技術の発達に伴い、教育も大きな変化の時代を迎えている中、今後もZ会グループは、グループ理念である「最高の教育で、未来をひらく。」を実現する取り組みを続けていく。