巻頭言
今年のノーベル文学賞を受賞したアブドゥルラザク・グルナ氏はタンザニアのザンジバル出身で、イギリスで活躍する小説家だ。94年、ブッカー賞候補となってからは、英語圏での代表的作家の一人とされるようになった。
残念ながら筆者は全く存じ上げなかった。自分が知らないことは、自身の不明を恥じれば済むことだ。
ところが邦訳された出版物が皆無ということは、少々次元が異なる。日本は世界から周回遅れとなっているようである。
7月号本欄では、平均賃金や購買力平価がG7で最下位と記した。
現政権が発足し、漸く賃上げに取り組むとしているが、具体策は明確ではない。
これらのことから、もしかすると周回遅れどころか、先進国とは呼べないところまで落ちてしまっているのかも知れない。
また、ノーベル物理学賞は、日本人(国籍はアメリカ)の真鍋淑郎氏が受賞した。90歳の氏は人生の半分以上をアメリカで研究し、頭脳流出などと揶揄された。
我が国では卒業後の就職難から、理系の大学院博士課程への進学者が減少し続けている。科学立国を名乗れない時代が近付きつつある。
翻ってPISA2018の結果だ。参加78ヶ国・地域中、数学的リテラシーで6位、科学的リテラシーで5位であった。どうにか面目を保っている。
何とか面目躍如しているうちに、有効な手を打たなければならない。
学習塾が大きな役割を担わなければならないのではないだろうか。
(如己 一)
目次
- 6 CatchUp1 株式会社シルヴァンブリーズ かき方は〝きちんとやる〟ことを教える最大のメソッド
- 8 CatchUp2 株式会社ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジー 設定が簡単! 生徒の様子がよくわかる! オンライン授業専用システム「ティーチャービュー」
- 10 CatchUp3 FLENS株式会社 業務をスリム化し、塾生保護者を「ファン化」するアプリ
- 12 CatchUp4 株式会社アビリティ 透明度と信頼度の高いOLECOが子供の英語力をメキメキ伸ばす
- 16 挑む私学 関西大倉中学校・高等学校 「まなざしをこころざしへ」で、大学受験のその先を目指す
- 19 目次・巻頭言
- 20 NEWS ARCHIVES
- 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
- 49 【特集】 塾リスクマネジメント
- 60 TOP LEADER Interview スピード感をもった変化と、優秀な人材が成長の決め手。 進学プラザグループ
- 70 Special Report 私塾界リーダーズフォーラム ONLINE 2021 A/W
- 88 教育サービス業界 企業研究(108) 株式会社EnglishCentral JAPAN
- 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(333)
- 92 疾風の如く(148) 進学塾クレスタ(大阪府) 代表 岡田 尚巳 さん
- 94 For Whom the 塾 Tolls(6)
- 96 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(102)
- 98 白書界隈徘徊話(80) 西村克之
- 100 自ら動き出すチームにする方法(86) 中谷彰宏
- 102 塾の家計簿(54)
- 104 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(最終回)
- 105 芸術見聞録(100)
- 106 わが子、就学中(8)
- 107 塾長の机
- 108 為田裕行の「教育ICT行」(80)
- 109 10¹⁵ PETA(8)
- 110 1981(32)
- 111 Opinion from School(29)
- 112 林明夫の「歩きながら考える」(195)
- 114 新・授業改革を目指して(123) 石川幸夫
- 116 私塾界インサイト(44)
- 120 未之知也(101)
- 122 咲かせよ桜(81) 小林哲夫
- 126 論点2021(11) 注目を集める高専卒生
- 130 編集後記
- 132 Book Review
- 134 塾長のためのガジェット講座