JR各社は5月6日、4月28日から5月5日までの新幹線と在来線特急などの主要線区の利用実績が、前年比568%の295万8千人だったと発表した。新型コロナウイルスの感染が拡大する前の2019年と比べ74%減少した。統計が残っている1990年以降では昨年に次いで2番目に少ない。
1回目の緊急事態宣言中だった昨年よりは持ち直したが、6社すべてがそれぞれ2~3割程度の利用にとどまった。今年も4都府県で宣言が出ていたことや、長期休みの取りづらい曜日配列だったことが影響した。
特に空港利用者数の減少により、成田空港と東京都心などを結ぶ特急「成田エクスプレス」が走る総武・成田線は、19年比97%減で最もマイナス幅が大きかった。
5月1日には宮城県で震度5強の地震が発生し、東北、秋田、山形の各新幹線で計128本が運休や部分運休した。