関西地区の中学入試の情報共有の場として恒例の行事となっている、エデュケーショナルネットワーク社(以下、EN社)主催の中学入試情報セミナー。関西地区の中学入試情報の収集の場としてはもちろんのこと、特に近畿圏の私学関係者の情報交換の場として根付いていた本イベント。前年度はコロナ禍の影響で残念ながら開催が中止となり、今年度もイベントの自粛ムードの中、開催そのものがあやぶまれた。
しかし、去る4月22日(木)、Zoomを使用したウェビナー形式で本イベントが復活。イベントの当日は、長らく待ち望んでいた多くの教育関係者が参加する運びとなった。
EN社の伴祐次氏の司会のもと、同イベントとしては初となるオンラインでのセミナーが予定通りスタート。関西地区の中学入試情報の分野ではすっかりお馴染みとなった同社の藤川享氏がスピーカーとして登壇。コロナ禍における関西地区中学入試の総括をしていく。同氏は冒頭にて「今回は残念ながら対面での開催ではないが、関西地区の中学入試の情報提供の使命だけは果たしていきたい」と述べ、本イベントの開催の意義を伝えていく。
このセミナーで述べられていた2021年度の近畿圏の中学入試の総括によれば、全体として受験者数や受験率の減少が目立っていたが、英語入試、自己推薦入試、適性検査型入試など例年以上に選抜方法の多様化の傾向も見られた。また、インターネット出願やプレテストの拡がりなども例年以上に進んだとのこと。このような情勢を踏まえながら、藤川氏は「学校と塾が今まで以上に連携しなければならず、われわれもそこをサポートしていきたい」と述べていた。
次回は社会情勢を鑑みて9月に開催を予定している本イベント。このイベントをきっかけに学習塾と私学がより連携を取りながら、より良い教育の場が提供されることを期待したい。