ポーラ・オルビスグループで化粧に関する研究活動を行うポーラ文化研究所(東京・品川区)は、国文学研究資料館と協力・連携し、ポーラ文化研究所が所蔵する古典籍(江戸時代以前の本)176冊と浮世絵349点の高精細デジタル化に取り組み、2021年4月16日(金)に公開した。2019年より両機関が協力・連携して進めたこの取り組みにより、化粧文化に関する大規模な資料群のインターネットを通じた検索・閲覧が『いつでも、どこでも、どなたでも、そして無料で』可能になった。
ポーラ文化研究所が所蔵する古典籍・浮世絵の高精細デジタル画像の一括公開は今回が初となる。化粧文化に関する資料の大規模な公開は、化粧文化への理解を広げるとともに、江戸時代を中心とする風俗・文化史研究、海外からの日本文化理解の促進に寄与することが期待される。また、「昨今の新型コロナウイルス感染症による社会・経済に対する影響により、急激にテレワークへのニーズが高まった。大学等の教育機関における遠隔授業をはじめとして、信頼できる文化学術資源を必要とするものも多くある」という状況の中、今回の公開はウィズ・ポストコロナ時代におけるニーズにも大いに資するものとポーラ文化研究所は考える。
●公開年月日:2021年4月16日
●公開資料:ポーラ文化研究所所蔵の化粧・髪型・装いなどに関する、江戸時代を中心とした古典籍・浮世絵
●公開数:古典籍176冊・7,235コマ※3、浮世絵349点・459コマ
●公開サイト:
ポーラ文化研究所
「蔵書データベース」https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/library/
「化粧文化データベース」https://cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/data/
国文研
「新日本古典籍総合データベース」https://kotenseki.nijl.ac.jp/page/list-pohd.html