キリンHD 新卒採用の動画選考でAI活用の実証実験

 キリンホールディングス(HD)は3月5日、Web面接サービス「harutaka」の開発、販売をするゼンキゲンと共同で、2022年卒の新卒採用のエントリー動画選考でAI(人工知能)を活用する実証実験を行うと発表した。今回は実証実験であるため、解析結果を合否判定には利用しない。

 実験では、ゼンキゲンが提供する自己PR動画解析AI「harutakaエントリーファインダー」を活用する。顔の表情や声など自己PR動画から得られる様々な情報をAIが解析し、エントリーシートや適性検査など書類選考だけでは見えづらい「印象」の評価指標が定量化し指標の1つとすることで、評価制度の向上を目指す。なお、実証実験は本人の事前許諾を得た応募者を対象に実施する。

 コロナ禍によりオンライン選考が主流となり、就職活動の環境が大きく変化した。評価者の技量や経験則による人材の見極めが困難になりつつある。また、今後もオンライン選考の応募者数の増加も見込まれ、これまで以上に人材の見極めに時間と人手を要することが予想される。

 同社によると、AIを活用することでエントリーシートやエントリー動画選考にかける時間を約3割削減できるという。

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