みずほ銀行ATM障害 デジタル口座へのデータ移行が原因

 みずほ銀行は3月4日、2月28日に発生した大規模な現金自動預払機(ATM)の障害の原因が、今年1月に導入した「デジタル口座」へのデータ移行作業だったと発表した。1年以上取引がない預金口座を複数回に分けてデジタル通帳に移す予定だったが、今回のトラブルを受けて延期を検討する。

 みずほ銀行は障害の原因について、これまで定期預金に絡むデータ移行作業とだけ説明していた。

 4318台のATMで障害が発生し、顧客が通帳やカードをATMに入れたまま返却されないというトラブルが5244件発生した。また、ATMに通帳やカードが吸い込まれ、困った顧客の対応が追いつかず、長時間待たせてしまう対応の在り方も問題となった。

 また、3月3日夜、2月28日のシステム障害とは別の理由で、28拠点29台のATMが停止したと明らかにした。ハードウエアの不具合が原因。

 3月3日午後7時58分にシステムセンター間のネットワークで瞬断が起きた。3分後の午後8時1分に復旧したが、28拠点のATMがこの影響で停止し、29件のキャッシュカードと通帳がATMに取り込まれたことも明らかにした。午後11時10分までに、すべて復旧しているが、最大約3時間、ATMが停止していた。

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