冬季国体、開催地からの要請を受けて競技の中止を決定

 日本スポーツ協会は2月1日、臨時国体委員会をオンラインで開き、秋田県鹿角市の花輪スキー場で18~21日に予定されていた第76回冬季国体スキー競技会(鹿角国体)の中止を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開催地の秋田県が中止を打診していた。大野敬三国体委員長は「開催地の状況を踏まえると開催は難しい。苦渋の決断になるが、中止はやむを得ない」と述べた。

 冬季国体のスキー競技は秋田県の他、日本スポーツ協会、文部科学省などが主催。クロスカントリーなど4種目に選手や監督ら約1800人が参加し、4日間の日程で無観客で実施する方針だった。

 協会は中止理由について、花輪スキー場に全種目の会場が集中し、参加選手らの3密を避けることが難しいことや、選手団の宿泊施設の個室が2割しかなく、選手らが相部屋になることで感染リスクが高まると説明。秋田県は地元の病床数に限りがあり、全国からの選手団の受け入れが難しいとの認識を示していた。

 国体冬季大会のスケート、アイスホッケー競技会は、緊急事態宣言の対象地域となっている愛知、岐阜両県で1月27日から31日まで無観客で実施された。参加を申し込んだ43都道府県のうち11県が選手団を派遣せずに棄権した。

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