三菱UFJ銀行は1月22日、口座に手数料をかけると発表した。対象は7月1日以降に新規開設し、2年以上入出金のない口座で、年間1200円(税別)を口座管理手数料として徴収する。
未利用口座となった場合は、事前に案内し、未利用となってから3カ月経過後も利用や解約がない場合、手数料を引き落す。口座残高が1200円未満の合は、口座残高をもって、未利用口座管理手数料の一部として引き落としのうえ、同口座を解約する。
同様の手数料は三井住友銀行が4月に導入予定。みずほ銀行は18日に紙の通帳発行に手数料を導入した。地方銀行や信用金庫でも導入が拡大している。長年利用がない口座は犯罪に使われやすく、マネーロンダリング(資金洗浄)や金融犯罪を防ぐための本人確認やセキュリティー対策を厚くするなか、口座を維持するためのコストが増加していることが背景にある。
なお、2021年6月30日時点で、既に口座開設済みの場合や他の預かり金融資産(定期預金、外貨預金、投資信託等)が1円以上ある場合、借入れがある場合は対象外となる。