SNS最大手フェイスブック(FB)は1月7日、24時間の利用停止していたトランプ米大統領のアカウントの停止期間を無期限に延長すると発表した。
1月6日に起きた、トランプ氏支持者の米議会乱入を受けた措置だ。バイデン次期大統領に平和的に政権移行するため、少なくとも今後2週間は継続するとしている。
FBは、政治家の情報発信には公共性があるとして、トランプ氏の投稿を制限することに慎重だった。しかしザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、「民主的に選ばれた政府への暴動を扇動することにサービスを利用しており、状況は根本的に変わった」と説明した。
6日の米議会乱入では、ツイッターもトランプ大統領のアカウントを一時凍結をしており、公式アカウントを通じ、「首都ワシントンで前例のない暴力的な状況が継続していることを受けて、3件の投稿について削除を要求した」と明らかにした。トランプ氏が問題となった投稿を削除した後も、12時間は新たな投稿ができない状態にした。同氏がツイートを削除しない場合には、アカウントは凍結されたままとなる。
ツイッターはさらに、今後、トランプ氏がツイッターのルールに違反した場合、「同氏のアカウントを永久に停止することになる」と発表している。
写真動画共有アプリ「スナップチャット」や、アマゾン・ドット・コム傘下でゲーム実況配信などの動画投稿サイト「ツイッチ」も、トランプ氏のアカウントやチャンネルを停止した。動画投稿サイトのユーチューブは、大統領選の不正を訴える投稿について、今後は削除にとどまらず、利用停止につながる違反警告を発する方針だ。