大学受験生に向けた塾専用アプリケーション『受験コンパス』などを提供する株式会社Lacicuが、新たに動画キュレーションアプリ『Liew(リュウ)』の提供を1月6日から開始した。
同社は、現在の映像授業を映像授業3.0(第3世代)だと言う。これまでの映像授業1.0、2.0ではお金が必要だった。しかし、現在、YouTubeなどの動画プラットフォームサイトにある良質な学習系のコンテンツを無料で視聴できるようになった。このことを捉えて映像授業3.0と位置づけた。
映像授業3.0では、映像授業に価格をつけることが難しくなるが、代わりにコーチングや動機づけなどがより重要になり、ここに塾の価値が生まれてくる。それを助けるのが『Liew』だ。
Liewは、YouTubeなど様々な動画プラットフォームサイトにある教育系動画サイトから生徒一人ひとり専用の学習動画リストを作成するサービス。生徒はこれをもとに動画で学習を進める。
加えて、塾側には学習管理機能を提供する。
『コエカケ』は、チャット形式で生徒の進捗状況や勉強が始まる前に声をかけてモチベートする機能。『マイページ』は、学習時間や履歴、生徒や教室などの管理機能を備える。設定すれば、保護者も閲覧することが可能だ。『ふせん』は、動画の中に重要だと思うところにふせんを貼ることで、各生徒オリジナルの動画にすることができる。
また、Liewを導入する際には、アプリに塾の名前やロゴに差し替えられ、塾が作成したオリジナル動画もリストの中に入れられるので、塾オリジナルのアプリとしてアピールすることもできる。
「教育系動画を見るユーザー層はもともと勉強する意識が高い子供たちです。でも、本当に教育を届けたい相手は、なんで勉強しなければいけないのか疑問に思っていたり、成績が上がらなくて悩んでいる子供たちです。この子たちの成績を伸ばすためには、塾の先生など伴奏してくれるコーチが必要。その伴走するためのツールとしてLiewを使っていただければと思います」と同社代表取締役の服部悠太氏は語る。
昨年12月に開催された「Liewオンライン発表会」に登壇した『超わかる!授業』を主催しているユーチューバーの本田剛己氏は、「YouTubeは再生数、登録者数が多ければ多いほど上位表示される。そのため、『東大生が10分間でセンター試験数学を解いてみた』といったようなキャッチーなタイトルや内容のものが作られています。ですが、Liewは、それまで日の目を見ることができなかった地味ですが良質な動画も紹介していただける今回のアプリは可能性があると思っています」とLiewの可能性を語った。