立命館とatama plus、AIや学習データを活用し、新しい高大接続と入試の在り方を考える共同研究会を設立

 atama plus 株式会社(東京・品川区、稲田 大輔 代表取締役)と学校法人立命館(京都市中京区、森島 朋三 理事長)は、2020年12月22日、AIや学習データ等を活用した高大接続、入試企画の検討に関わる連携協定を締結した。新しい高大接続と入試の在り方を考える共同研究会を立ち上げ、2021年1月より、立命館大学に進学する附属校生を対象にAI先生「atama+(アタマプラス)」を活用した大学入学前基礎学力定着の実践研究を開始し、2021年4月より学習歴を踏まえた新たな入試企画やオンライン入試プラットフォームの開発検討に取り組む。

◆研究テーマ・アクションプラン
研究会では、以下3つのテーマに取り組んでいく。
(1)附属校生の学内推薦合格後の基礎学力定着モデル構築
従来より、立命館守山高校の立命館大学理系学部及び経済学部への進学が決定した3年生を対象に、合格決定後に学内補習を実施していたが、今般、更に基礎学力向上を図るため、同生徒を対象に2021年1月よりAI先生「atama+」を活用した入学前教育モデルの構築を開始する。生徒は、AIによる診断で自分が習得している範囲を確認し、苦手の根本原因を発見し、「atama+」での学習を通じて大学教育の土台となる基礎学力の習得を目指す。2021年9月を目処に対象生徒の大学授業理解度を検証し、その結果をもとに次年度の入学前教育や授業改善等につなげていく予定だ。

(2)学習歴を踏まえた新たな入試企画の検討
附属校の学内推薦入試を現状の調査書における評定平均値を基準としたものから、探究型学習等により培った力と基礎学力を共に評価できる新たな入試に転換していく研究を開始する。2022年度入試(現高校2年生対象)以降の学内推薦入試での適用を目処に、調査書の評定平均値だけでなく、各生徒の理系科目の分野別習得状況などを加えて合否を決める入試の仕組みの研究に取り組む。まずは、2021年4月より立命館守山高校内で「atama+」の授業内活用を開始し、入試の参考情報となる分野別習得状況を可視化する。同時に生徒の基礎学力を高めることで(1)のテーマとも連携させていく。

(3)オンライン入試のプラットフォームの開発
すべての生徒に公平平等に入学の機会を提供するために、オンラインでの入試の可能性を検討する。atama plusのオンライン模試実施経験等を踏まえ、実際の一般選抜で利用する場合の課題等を明確化し、オンライン入試のプラットフォームの開発を行う。限りなく移動や集合形態を前提としない形で受験できるプラットフォームを追求していく。

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