米Appleが7月第1週に、中国のApp Storeから2500以上のモバイルゲームを削除していたことが、米調査会社のSensor Towerの調査で明らかになった。6月第1週の4倍という。
中国では2016年以降、有料ゲームとアプリ内課金ゲームの提供について、すべて事前に規制当局にライセンスの取得を義務付けている。2月時点でAppleがアプリ開発者らに、6月30日までにライセンスを取得するよう告知していた。7月に入りライセンスなしの何千ものゲームのアップデートを凍結していた。
ライセンスの取得についてはHUAWEIやXiaomiが運営するandroidのアプリストアは以前から義務化していたが、Appleがこれまで要求してこなかったことの方が例外的であった。規制当局からの承認を待っている間にApp Storeで公開できてしまう慣行があったのだが、今後はそれがついに終了する。
7月にアップストアから削除された主なゲームはスーパーセルの「ヘイ・デイ」、フレアゲームズの「ノンストップ・チャック・ノリス」、ジンガの「ソリティア」などがある。
中国のApp Storeでは約6万のゲームが配信されており、過去10年間で付与されたライセンスはわずかに4万3000件で、2019年に発行されたライセンス数は約1570しかなかった。
Appleはコメントの要請に応じていない。