6月1日、2021年春卒業予定の大学生などを対象とした主要企業の採用選考活動が解禁となった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、大手企業の多くは、対面方式の採用面接ではなくオンライン面接を実施する。
パナソニックは新型コロナウイルス感染予防を目的に、採用選考から最終面接、10月に行われる内定式まで全てオンラインで実施。また、9月までに分散して応募機会を増やす。コロナによって就職活動に影響が出た学生を考慮した措置だ。
損保ジャパンは、6月1日に全国30カ所で約500人の学生とオンライン面接を実施予定。首都圏約60人の面接官のうち約半分が在宅勤務で担当する。オンラインによる緊張やトラブルを考慮して、面接時間を昨年の45分から最大60まで延長。同社は面接に応募してきた約5千人の学生すべてオンライン面接で対応し、300人の内定者を選出する最終面接まで全てオンラインで採用を決める方針。
三井住友海上火災保険も同様の形式で採用を実施。東京海上日動火災保険とあいおいニッセイ同和損保はオンラインと対面、併用して採用を予定。
積水ハウスはオンラインと対面式を併用。大阪ガスや関西みらい銀行も同様。
オンライン面接の実施が進む中、コロナウイルスの影響など景気悪化により採用計画の見直しにつながる動きもある。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの運営会社は採用活動を中止。ロイヤルホテルも採用活動を一時中断している。