5月21日、スマートに学べる問題集「Libry(以下リブリー)」を開発する、株式会社Libry(東京都千代田区、後藤匠代表取締役CEO)と、参考書「自由自在」と問題集「標準問題集」を発行する株式会社増進堂・受験研究社(大阪市西区、岡本明剛代表取締役)は、個人・学校・自治体に対し、「自由自在」と「標準問題集」を急遽デジタル化し、2020年8月31日まで「リブリー」にて無償で提供することを発表した。
書き込みもできる電子書籍版の「標準問題集」<数学(中学1年、中学2年、中学1~3年)は、5月25日に、英語(中学1年、中学2年、中学1~3年)>、「自由自在」(英語・数学・理科・社会)は、6月1日に一部科目から計10冊を順次提供する。
今後、「問題検索」や「復習支援」などの学習サポート機能が豊富なデジタル問題集版の「標準問題集」も準備ができ次第公開予定だ。
今回の取り組みは、新型コロナウイルス禍による休校等により家庭学習に取り組む中学生を支援するためのもの。これまでも、それぞれがコンテンツの無償提供など休校期間の学習支援を行っていた。しかし、休校期間の長期化で学習格差が拡大していることを受けて、より多くの子供たちの学習を支援できるよう協働を決めた。
「リブリー」は、提携出版社の発行する教科書・教材をデジタル化し、学習履歴に基づいた個別最適化学習ができるAIドリル機能を備え、生徒がより効率的に学べるようサポートする「デジタル教科書・教材」。また、先生用管理ツールを備え、学校などが導入する際には、授業準備や宿題対応などの業務を効率化し、校務負荷軽減が可能に。
現在、500以上の中学校・高等学校に提供している。個人での利用も可能だ。
「自由自在」は、創刊60年累計2600万部を突破し、基礎から高校受験まで中学3年間使えるベストセラー参考書。また、「標準問題集」も創刊50年を超える中学生用の定番問題集として実績があり、StepA(基本問題)・StepB(標準問題)・StepC(実力問題)の3段階で、無理なく学力アップを図ることができる。
今回の無償提供について、株式会社Libry代表取締役CEOの後藤匠氏と株式会社増進堂・受験研究社専務取締役の岡本泰治氏がコメントを寄せている(一部抜粋)。
「学校が再開しても、授業進度等も例年通りにいかず、取り残されてしまう子供たちが出てくるかもしれません。リブリーが、そんな状況にある学習者のみなさまを含め、全国のみなさまや地方自治体でも、お役に立てていただければ幸いです」(後藤匠氏)
「オンライン授業で理解しきれなかったこと、普段は先生にすぐに質問できたこと、休校が終わっても駆け足の授業で理解がついていかないこと、そんな中学生の「?」が沢山あると思います。それらを少しでも減らせればとの想いから、「自由自在」と「標準問題集」を、リブリーさんにご協力頂き、無償で提供させて頂くことにしました。個人はもちろん、学校や自治体でもご活用頂ければ幸いです」(岡本泰治氏)