新作映画を有料配信 「仮設の映画館」をオープン

 映画配給会社の東風は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で全国の映画館の休業が相次ぐ中、新作映画をインターネットで配信する「仮設の映画館」を開館した。有料で配信することで、各地の映画館や配給会社に料金を分配する。

「仮設の映画館」は東風が想田和弘監督との相談の上、4月25日に「仮設の映画館(http://www.temporary-cinema.jp/)」を開設。同企画に賛同・参加する劇場、配給会社が増え、想田監督の「精神0」に加え、複数の作品の配信が決まった。

 同月25日に1作品の配信が始まり、5月2日からは映画館での公開ができなくなっている想田監督の新作「精神0」など、合わせて8本の作品が配信を予定している。

 現在、6つの配給会社や全国40以上の映画館が参加しており、今後も順次、公開作品が増える予定だ。

 ホームページで見たい映画を選んだあと、その映画を上映する予定だった映画館を選択することで、鑑賞料金(1800円)の一部が映画館に配分される仕組みとなっている。プラットフォーム使用料などを差し引いた後、配給会社と映画館が5:5で分配し、さらに配給会社が製作者にも分配する仕組みとなっている。

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