4月2日、米アプリ調査会社App Annieは、新型コロナウイルスによってモバイルアプリの利用にどう影響したか、レポートをまとめ発表した。感染拡大防止対策のため、各国では、テレワークの推奨や都市封鎖の実施などが影響して、アプリのダウンロード数、滞在時間、支出高が増加している。
2020年第1四半期(1~3月)において、アプリに費やす時間は、中国では1日当たり30%増の5時間であった。感染者が急増したイタリアでは11%増。週当たりでは、イタリアが30%、フランスが15%、米独が10%増であった。この時期は、新型コロナウイルス感染症の拡大が進んだ期間にあたる。前年同期と比較すると、各国でアプリに費やす時間が2桁台の増加率となり、世界全体では20%増だった。
アプリ内での購入を含むアプリストアでの支出とダウンロード数も増加。第1四半期のアプリストアでの支出は、過去最高となる前年同期比15%増の234億ドル(約2兆5300億円)。
ダウンロード数は、Google Playストアでは225億件(5%増)、App Storeでは90億件(15%増)以上であった。ゲーム以外のアプリが、Google Playストアでは55%、App Storeでは65%を占めた。
ダウンロードされたアプリをカテゴリ別にみると、Google Playストアでは健康&フィットネスが40%、教育関連が35%、ビジネス関連が30%増加。App Storeでは、教育関連が40%、ビジネス関連が35%、健康&フィットネスが30%増加した。在宅中の学習やテレワーク、外出自粛による運動不足解消などが影響したと考えられる。