オランダのシンガーラーレン美術館でビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の絵画が盗まれた。事件が起こったのは、ゴッホの167回目の誕生日にあたる3月30日の未明。2週間前から新型コロナウイルスの感染拡大のため一般公開が中止された休館中の出来事だった。
オランダの警察によると、犯人は現地時間午前3時15分ごろ、ガラス製の扉を破って美術館に侵入した。同国北部フローニンゲンの美術館から貸与を受けていた、1884年作の絵画「Parsonage Garden at Neunen in Spring(春のヌエネンの牧師館の庭)」を盗み逃走。
盗まれた絵画は、ゴッホの初期頃の作品で、有名な「ひまわり」より以前に制作された。美術調査員による推定価値は、100万~600万ユーロ(約1億2000万円~7億1000万円)。