小学校入学前の子を持つ親の93%が、子どもの良い姿勢に関心あり

昨年、授業以外の運動時間が減ったことやスクリーンタイム*¹の増加などの影響により、子どもの体力が低下しているという調査結果*²がスポーツ庁より発表された。また、子どもの姿勢及び発達発育からトップアスリートの動作分析まで幅広く研究を行う東京大学大学院 深代千之教授*³は、「体力の低下は姿勢の悪化にも繋がるため、子どものころから意識的に良い姿勢を保つことが重要である」と指摘している。
このような状況を受け、株式会社セイバン(兵庫・たつの市、泉貴章 代表取締役社長)は、「子どもの姿勢」に着目し、「子どもの姿勢の実態とランドセルに関する調査」を行った。セイバンは今後も、6年間ずっとお子さまのからだと心に寄り添うランドセルのメーカーとして、子どもの成長を支える機能開発や調査研究などを通してお子さまの姿勢づくりをサポートしていく。

【調査対象:2019年3月29日(金)~11月17日(日)の間にセイバンの直営店またはセイバン公式オンラインストアでランドセルを購入された方、調査期間:2019年11月29日(金)~12月4日(水)、サンプル数:3000、メール調査】

  • 調査総括

1.「子どもが良い姿勢を維持することへの関心あり」が93%、一方約7割が「対策できていない」 
2.小学校入学前の段階で、約5人に1人の親は子どもの姿勢が悪いと感じている
3.約7割が認知不足 からだにフィットしないランドセルを使用することでからだに及ぼす影響
4.もう一度ランドセルを購入するとしたら、約9割の親が「姿勢よく背負えるランドセル」を検討

  • 東京大学大学院 深代千之教授 コメント

 東京大学大学院深代千之教授は、良い姿勢とは「骨と骨とが押し合う力(関節反力)をうまく利用する姿勢」と考えており、近年の子どもの姿勢に関して、以下のように指摘しています。

l✔ 良い姿勢を保つためには、筋力(内力)をなるべく使用せず、自身の体重(外力)をバランスよく保つことが大切。
✔ 近年の子どもたちは昔に比べると、運動不足や偏った過度な運動により、姿勢が良くない子どもが多くなっている。その結果、余分な筋力を使用しないと姿勢を保てなくなっている。
✔ 悪い姿勢を放置すると、学習力や運動能力が低下する可能性がある。また、高齢になって腰痛などが生じる、といった健康の維持にも影響する。
✔ 特に著しく骨格や筋肉が成長する学童期の姿勢は、将来の健康づくりのために非常に重要であり、毎日使うランドセルの選択、そして背負い方は十分に意識する必要がある。

*¹ スクリーンタイム…平均1日当たりのテレビ、スマートフォン、ゲーム機等による映像の視聴時間
*² スポーツ庁「令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 調査結果のポイント」より
https://www.mext.go.jp/sports/content/20191225-spt_sseisaku02-000003330_2.pdf
*³ 東京大学大学院 深代千之 (ふかしろ せんし)教授
東京大学大学院総合文化研究科教授.1955年生まれ。東京大学大学院教育学研究科修了、博士(教育学).(一社)日本体育学会会長、日本バイオメカニクス学会会長.力学・生理学などの観点から身体運動 をとらえて理解と向上を図るスポーツ科学の第一人者。文武両道をスポーツ科学の観点から推奨.「身体と動きで学ぶスポーツ科学」(東京大学出版会)、「スポーツのできる子どもは勉強もできる」(幻冬舎)など著書多数.2018年、秩父宮章受章.

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