NEAの第1回定時社員総会が開催 2019年度の展望を語る

 6月9日、一般社団法人教育アライアンスネットワーク(NEA)の第1回定時社員総会が学研ビルで開催された。

 NEAは昨年9月、学習塾や予備校を始めとする民間教育機関が参加し、「子供たちの未来を輝かせる指導方策の拡充」「民間教育機関の持続的発展」を目的に設立された。現在、正会員138社、賛助会員30社を数える(2019年6月現在)。

 この目的を実現するためにNEAは、1、「明日の学力(あすがく)」を基軸にした「教育改革対応」、2、「学習会」を基点に賛助会員とともに正会員のサポートをする「経営効率化」、3、経営相談および資金サポートをする「事業の継続・発展」の3つの柱を掲げ、総会では2019年度に向けた展望が語られた。

総会の様子。多くの参加者が集った

 1の「あすがく」は、正解が一つではない問題で構成された学力診断。小学3年生から中学2年生を対象に5教科問題に加え、教科にとらわれない問題が出題され、新学習指導要領にある「思考力・判断力・表現力」を見える化する。

 公立校入試でも「思考力問題」が出題される中、あすがくは「学力・学んだ力調査」と「学ぼうとする力調査」の結果を多面的に分析し、グラフ化、数値化して受験者に提供する。2019年度から本格実施されており、季節講習向けにワークシートも用意。また、「あすがく」は生徒の新規獲得に繋げるツールとしての価値も提供する。第2回は、2019年9月に実施予定だ。

 2については、英語4技能、映像授業など自塾の「コースバリエーションの増強」、家電、通信環境、デザイン、広告宣伝企画など「経営効率化、経営サポート」、模試、セミナーなどによる「教務力教科」、『塾ログ』やマーケティングなどの「募集コスト減、生徒数増への取り組みのサポート」など、賛助会員からコンテンツやツールのサポートを拡充していく。

 3は、NEAを通して、法律や会計などの専門家から会員限定経営相談や資金サポートの場を提供する。

 また、成功事例の「学習会」の開催、学習計画ツールや出席簿管理、あすがくに対応した生徒の成長記録などが搭載された「学びのプラットフォーム」の開発、得られたビッグデータや知見の活用し、リアルとデジタルの場の融合を進めていく。

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